次女が小学2年生の時のことです。2学年上のお姉ちゃんとお揃いのカーディガンをとても気に入っていました。しかし、学校でなくしてしまいます…。なかなか見つからず、実は盗まれていた事が発覚! 一体誰が、何のために? 衝撃の展開についてお話します。
お気に入りのカーディガンがなくなった
ある放課後、次女は仲良しのお友達Aちゃんと校庭開放で遊ぶ約束をしてきたようでした。Aちゃんは、しっかりしたお姉さんタイプ。次女にとって頼りになる存在でした。
次女は学校から帰るなり、お気に入りのカーディガンを着てすぐ遊びに向かいました。しかし、その日はいつもより早く帰って来たのです。Aちゃんも一緒でした。元気が無い次女を見て
「どうしたの?」と聞くと、次女が言うより先にAちゃんが
「カーディガンなくしちゃったんだって。探しても見つからないの…」と、説明してくれました。
それを聞いて、私も次女と一緒に学校へ戻って探すことにしました。
親切なAちゃん
Aちゃんを家まで送り届けようとしたのですが、
「帰りの時間まで一緒に探す!」と言って聞きません。仕方なく、探すのを手伝ってもらう事にしました。校庭の隅々まで探しましたが見つからず落ち込む次女。帰りの時間になってしまいAちゃんは
「もしかしたら、学校の落し物に届くかもよ!」と、次女を励ましてくれました。私は、次女を心配してくれるAちゃんの優しさに感心していました。
Aちゃんがとんでもない行動に!
翌日。次女は、またしても学校から帰ってくるなり涙目に…。
なんと、失くしたカーディガンをAちゃんが着てきたと言うのです! 私は耳を疑いました。
しかし、次女によるとAちゃんは
「私も前からこのカーディガン持ってたの。近所のショッピングセンターで買ってもらった」と、言ってきたそう。でも、そのカーディガンは、そのショッピングセンターには売っていないメーカーの物でした…。
次女は、ショックのあまり何も言えなかったようです。「娘を心配してくれて、あんなに一生懸命探してくれたのに…?」と、私もショックを通り越して頭が混乱してしまいそうでした。
妹のため! お姉ちゃんの行動にスカッと
「先生に相談すべきか、どうしようか…」と、悩んでいた翌日。今度は、次女が明るい笑顔で学校から帰って来たのです。手にはなくしたカーディガンを持って。
この日も、Aちゃんは次女のカーディガンを着ていたそうで、それをお姉ちゃんが朝の登校で見かけたそうなのです。
お姉ちゃんは、すぐに「あれは妹のだ!」と気付いて、休み時間に次女のクラスに行きました。
Aちゃんに
「そのカーディガン私のと同じ! お揃いで買ってもらったのに妹がなくしちゃって…。Aちゃんはどこで買ってもらったの?」と、聞いたそうです。Aちゃんは、慌てた様子で
「〇〇で買ってもらった」と答えます。でもお姉ちゃんは
「え? 〇〇には売ってないはずだよね。いつ買ったの?」と、冷静に聞いたんだとか。
Aちゃんは黙ってしまったそうです…。
お姉ちゃんがいなくなった後、怖くなったのか、Aちゃんはすぐに
「これ、本当は次女ちゃんの。私も着てみたくて… ごめんね」と、着ていたカーディガンを返して来たというのです。
お姉ちゃんよくやった
次女は、お気に入りのカーディガンが返ってきた事が何より嬉しかったようで、盗られていた事は気にしていない様子でした。
私も「まだ小学2年生だし、魔が差しただけかも…?」と見守る事にしました。
後から帰って来たお姉ちゃんも
「返してくれて良かった!」と、安心していました。
これは4年生のお姉ちゃんだからこそ、許された行動だったと思います。あの時は「お姉ちゃんよくやった!」と思わずにいられませんでした。
今回のような事が起こらないためにも、子どものうちは必ず私物に名前を書く必要があると感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / パール)