3児のママとパパになったのはもう今はもう昔のことですが、初めての妊娠、出産は分からないことだらけ。つわりのだるさや妊婦特有の不安を理解できない夫に「なぜ?」とイライラしたことは多々あります。その中でも衝撃的だったエピソードをご紹介していきます。
妊娠初期はつわりがひどく寝込むことも…
すでにママになった方はご存知だと思いますが、妊娠初期は特につわりがひどく体調のすぐれない日々が続きます。私はいわゆる「吐きづわり」タイプで、毎日のようにトイレに駆け込み、安定期に入るまでだるさが続いていました。当然、食事の支度をしたくない日も掃除をサボりたい日もありました。
当時はフリーランスとして働いていたので、仕事は体調に合わせて調整できたのですが、家にいる時間が長い分「家事」という大仕事がすべて私の身に降り掛かっていました。
働き盛りで多忙な夫は、帰りが遅いにも関わらず「ご飯はおうちで食べたい人」だっため、私は妊娠してからも重い体にムチを打ち、食事の支度に励んでいました。
「今日ご飯作れない」に夫が吐いた衝撃の一言
ある時、仕事も忙しい時期に無理がたたったのか、珍しく風邪を引いてしまい、だるくて動けないことがありました。会社にいる夫に「体調が悪いから、今日はご飯作れそうもない」と電話で相談したところ、忘れもしない衝撃的な一言が返ってきたのです。
「じゃあ飲んでくるね」と嬉しそうに言い放ったのです。風邪を引いた妊婦を放ったらかし、夫は飲みに行くのか…。これには心底、驚きました。
その場では「今日は作らなくていいのね」と妙に納得してしまったものの、どうしてもモヤモヤが晴れなく、酔っぱらって帰ってきた夫に「それはないでしょ?」と詰め寄ってみました。
夫としては飲みに行くことが「非常に効率的」と考えていたようで、さらにその価値観の違いに驚かされました。
「普段はうちに食事があるため飲みに行けない」
「今日は僕のご飯はない」。その2点を理由に飲みに行く選択をしたそうです。当然の権利のかのごとく言い訳をする夫に愕然としました。
「早く帰って妊婦の妻のご飯を作ろう」「せめてお弁当でも買って行こう」そんなことはいっさい頭をよぎらなかったようです。「思いやりがなさ過ぎる!」「百歩譲っても妊婦だよ!」と数日間は怒りが収まりませんでした。
この類いの夫の行動はその後も多々見られ、結婚したばかり、妊娠したばかりの夫婦には、その度に擦り合わせと解説が必要になったことは言うまでもありません。
2人目、3人目と家族が増えることで変わる関係性
夫の私に対する「間違った扱い」エピソードは、2人目、3人目と家族が増えるにつれ、徐々に減っていくことになりました。大きな理由は「夫も戦力にならざるをえない」環境になったからです。
ママが風邪を引いたり、寝込んだりしていたら、子どもを見る人がいません。自分の楽しみや食事のことよりも子どもが優先になったのです。 学習能力の高い夫は、今では家事も育児もすべて一人でこなすことができる「スーパーイクメン」に成長しています。幾度となくぶつかり合い、その度に修正してきた賜物だと思っています。
(ファンファン福岡公式ライター/こなっちゃん)