旦那とはお互い20代前半で結婚し、その後思い切って新築一戸建てを購入。私はマイホームに強い憧れがあり、ついに夢の新居への引っ越しにワクワクが止まりませんでした。期待に胸を膨らませる私をよそに、旦那はあり得ない行動を取ったのです…。
夢にまで見たマイホーム
実家が賃貸で、子どもの頃から一軒家に住むのが夢だった私。入籍後すぐ新居を探しましたが、貯蓄の少ない20代前半の私たちは、なかなか希望の家に巡り合えずにいました。
そんなある日、たまたま見かけた住宅相談会に参加したところ、すべてが理想に近い物件を見つけました。ここに決めたい! 思い立ったが吉日。すぐさま旦那に報告し、2人で説明を聞きに行くことに。
予算はオーバーしましたが、今までの中で1番希望に近い条件に旦那も気に入った様子。ついに夢のマイホームを購入することになりました。
インテリアは私に丸投げ
注文住宅のため、壁紙の色やコンセントの位置、キッチンやお風呂の仕様など決めることは山のようにありました。しかし、旦那はその時期仕事がとても忙しいこともあり
「○○(私)の好きなようにしたらいいよ」と完全丸投げ。打合せにも数回しか参加しませんでした。
あまりこだわりがない様子に、新居を楽しみにしているのは私だけなのかな、と落ち込んだりもしましたが「じゃあ、私の好きなようにさせてもらおう!」と、気持ちを切り替え、内装から細部のインテリアまで私の独断で決めていくことに。
数十回の打ち合わせは大変でしたが、着実に理想の家に近づく過程に、大変さ以上の高揚感がありました。まさかあんな悲劇が起こるとは知らずに…。
驚愕! リビングにあったのは
引っ越し当日。とうとう、この日が来た! 喜びと感動で胸がいっぱいです。私たち夫婦は趣味が似ていることもあり、旦那も家の外見や内装を気に入ってくれました。正直、全て私好みにしたのでほっと一安心。
家具の配置などを引っ越し業者に指示しながら、ふと旦那を見るとリビングのカウンターキッチンで何かを丁寧に並べています。「この忙しいときに、何しているんだろう」声をかけようとした瞬間、私はとんでもないモノを目にしたのです。
なんと、そこには旦那の家族(義両親)の集合写真が飾られていたのです! 驚くことに、飾られていたのは1枚だけではありません。義兄一家の写真、姪っ子の初節句の写真、義妹の結婚式写真など「ここは旦那の実家か?」と思わずにいられない写真のラインナップ…。10枚は超えていました。
鼻歌交じりに、玄関にも写真を並べようとする旦那に、私は「待った」をかけました。
価値観の違いに大ゲンカ
「なんであなたのご両親家族の写真を新居に飾るの? ここは私たちが住む新居だよね!?」
「家族の写真を飾ることの何がおかしいのか、わからない」
「私の住む家でもあるんだから、勝手なことしないでよ!」
「内装はお前の好きにさせたんだから、写真くらいいいだろ!」荷卸しの最中に、激しい言い合いをする私たち。その様子に、引っ越しスタッフが慌てて止めに入りその場はなんとか収まりました。
思い返すと、旦那の家族は頻繁に遠出するほどの仲良し一家。そんな旦那は実家が大好きです。これまでは特に何も思いませんでしたが、まさか新居に飾るほどとは…。結局、写真は全て旦那の部屋にだけ飾ってもらっています。
これからマイホームの購入を検討しているなら、旦那の「実家依存度」には、くれぐれも注意してください。しれっと義実家の写真を飾られるかもしれませんよ!
(ファンファン福岡公式ライター / kinkuma@)