1年程前のことです。準備万端で臨んだ結婚式を終えて安堵していたところ、お子様メニューに関して衝撃の事実を聞かされたのです。事前の打ち合わせは何度もしたのに、何故そんな事態に陥ってしまったのか…。
お子様メニューは和食のはず…
私達夫婦が、結婚式で1番力を入れたのは「料理」でした。式場を何カ所も巡り、試食した中で1番美味しくて口コミも良かった式場を選びました。
大人の料理は試食をしてコースを決めましたが、お子様メニューは見本写真から選ぶことに。3歳の姪(実姉の子供)に出す料理は、色とりどりの具材が入ったサンドイッチとスープ、ハンバーグやエビフライ、フルーツとデザートの盛り合わせのコースにしました。
姪は食品アレルギーがあるため、プランナーに相談したところ
「アレルギー食品に対応したメニューにするなら、洋食は難しいかもしれません。和食になると思いますが宜しいですか?」と提案をいただきました。
私は
「和食でも大丈夫です」と返答。
その後、プランナーからお子様メニューについて話しはなく、私もプランナーに任せておけば問題ないだろうと、確認せずに当日を迎えました。
お子様メニューが悲惨! クレームを言いに行くも…
打ち合わせを何度も重ね、準備万端で臨んだ結婚式後。姉夫婦から
「とても良い結婚式だったよ! 料理が凄く美味しかった!」と嬉しい言葉をもらえたのも束の間、今度は衝撃の言葉を聞くのです。
私が姉に
「のんちゃん(姪)も料理喜んでた?」と聞くと、言いにくそうにしながら
「パンとスープしか出なかったんだよね… スタッフさんに、これで終わりですか? って聞いたら、フルーツも少し出してくれたけど…」と言うのです。
姪に出された料理は、大人も食べていたお代わり自由の、ただの丸いパン1つにスープ、そして大人のデザートの余りのような少量のフルーツのみだったのです! あまりの衝撃に開いた口が塞がりませんでした。
姪と姉夫婦には
「料理がすごく美味しいから楽しみにしていてね!」と言っていた手前、本当に申し訳ない気持ちで一杯でした。そして、プランナーへの怒りが込み上げてきたのです。
その日はちょうど、担当プランナーにお礼の挨拶をしに伺う日でした。文句を言ってやろうと怒り冷めやらぬまま、私と夫は式場へ。
プランナーだけに会うものと思っていましたが、予想外に1度しか会ったことが無い支配人とコック長まで、3人揃って挨拶へ来てくれたのです。私達夫婦に話す隙を与えないようにしてるのでは? と思うくらい、私達の結婚式について終始褒めちぎる3人。
先方のそんな態度に私と夫は段々と怒りづらくなってしまい…。クレームを言ったところで時間は巻き戻せないと思い、結局お礼を伝えただけで、真相が分からないまま式場を去ったのでした。
後日、姪が大好きなフルーツを贈り、姉夫婦に改めて丁寧に謝罪をしました。唯一の救いは、姪が料理について気にしていなかったこと。よほど楽しかったようで、毎日結婚式ごっこをして遊んでいると聞いた時は、ほっとしたのでした。
プランナーのせい? 失敗を通して感じたこと
今思い返してみると、プランナーはいつも「~と思います」という言い方で、「~になります」と確定する言い方はしていませんでした。
これを反面教師に、何事も自分の都合良い方に思い込まず、しっかり確認することが大切だと思い知った体験でした。
(ファンファン福岡公式ライター/くまよ)