”庭猫”とらがうるさい 「サ日記」

福岡の空もそろそろ梅雨が明けそうな感じだ。猫のサニです。元気に生きてます。

 うちは長年住んでるおれと二年半ほど居るチョビの猫二匹体制だが、このところ地域猫であるはずのとらが毎日家に侵入してきてわが物顔にふるまっている。おれは相手にしてないが、チョビを追い回して脅かすので、チョビは本気で嫌がっている。姉と弟なんだが、連中はそんなこと知らないみたいだ。

 おれのマネをして静かに寝ている分には良いのだが。

 いかにも「何かしでかしてやる」という表情だ。

 午後のひととき、おれを見習い、のんびりしていたチョビだが、

 侵入者を見とがめている。

 大急ぎで別の部屋に避難してきたチョビ。だいぶ落ち着いてきたのか、半分香箱座りになっている。

 「とらが来るとおちおちゆっくりできんから、入れないでくれ」という表情だ。

 「姉の心弟知らず」で、のうのうとソファで寝そべるとら。

 しばらくはたまにしか見なかったとらのお父さんのうしもこのところ毎日来る。

 とらが家に入る様子を見守るうし。自分はまったく入りたそうな素振りはない。

 親が守ってくれている安心感があるのか、とらはのびのび過ごす。

 母猫もいるし。だが、おかあちゃんは、うしほどは可愛がらない。火を噴いてとらを威嚇したりもする。とらはまるで気にしないが。

 とらは、くまとも仲が良いようだ。うちには色んな黒猫が来るから誰が誰やらわからんが、くまはひときわデカいからすぐわかる。とらのとうちゃんのうしとくまは以前にらみ合いのケンカをしていたが、子どもには関係ないんだな。

 そうそう、とらはテレビの中で猫が鳴くと、すごい興味を示して近寄ってじっと見る。家に来て最初の頃のチョビもそうだったが、今ではテレビの画面には見向きもしない。「中にはなんにもいない」ということがわかったんだな。とらはまだまだ未熟者だ。

 さてさて、蒸し暑くてきょうも疲れた。そろそろ失礼するよ。今週もものすごく暑い予報だから、読者のみなさんも熱中症など気をつけてくれニャ。あ、コロナもまたはやってるらしいぞ。

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

福岡市南区在住。サバトラ柄。熟年オス猫。雑種だが、アメショーの血が入っていると思っている。
ふてぶてしさが身上の甘え上手。
推定5歳か6歳の頃、今の飼い主宅に上がり込み飼い猫に。それ以前は不明だが、数百メートル離れた公園にいたとの不確かな情報。おととしの暮れ、孫娘のようなキジ白猫チョビが弟子入り。
世の中の動きに敏感なものの、とくに行動はしない。

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