夏休みに祖父母と2泊3日の旅行 楽しいはずの海で大怪我した結果…

小学生時代の夏休みに祖父母と旅行したとき、最終日は潮干狩りに行きました。楽しく貝を獲っていたのですが… 岩場を越えて移動するとき、私は転んでしまったのです。転倒したときに大怪我をした私に対し、祖母がとった行動とは…。

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夏休みに旅行

 母子家庭育ちの私と兄は、自分たちだけで留守番できるようになるまで、母が仕事の日は徒歩10分ほどの場所にある祖父母の家で過ごしていました。小学生時代の夏休みのほとんどは、祖父母の家で過ごした記憶があります。

 アクティブな祖母はおでかけが大好きで、休日には日帰りで遊びに行くことがほとんど。そんな祖母の希望で小学生2年生の夏休みには、祖父母と叔父と兄と一緒に旅行に行きました。

海へ行くことに

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 祖母が提案した旅行は市場や道の駅を巡る2泊3日の旅だったので、正直なところ子どもの私たちには退屈です。移動中はマンガを読んだり、ゲームをしたりしていましたが、次第にやることがなくなります。私と兄が退屈そうにしていたからか、最終日には急遽海へ行くことに。

 帰路にある潮干狩りスポットに立ち寄ることになり、ホームセンターでバケツや熊手などの潮干狩りグッズを買ってから海へ向かいました。

岩場で転んだ私

写真AC

 私は潮干狩りが好きだったので、ワクワクしながら祖母に着いていくことに。よく貝が獲れる場所に行くためには岩場を越える必要があり、不安定な岩の上を歩きました。無事到着してしばらく潮干狩りを楽しむと、貝が獲れなくなったので場所を変えることに。

 再び、岩場を越えて貝を掘る場所に向かおうとしたのですが… 私はヌルっとしている場所に足を置いてしまい、転んでしまったのです。

 不運なことに転んだ岩の上には牡蠣の殻がついていました。左腕がそこに直撃し、ザックリと切れてダラダラ血が流れ始めたのです。 痛みのあまり泣く私は、祖母に連れられて手洗い用の水道に行きました。水道で傷口を洗ったあと、近くのお店で消毒液と絆創膏を買い、祖母が処置をしたのです。

 今ならわかりますが、そのとき病院に行っておくべきでした。しかし、昔の人間である祖父母は、切ったくらいじゃ病院は必要ないと考えていて、簡単な処置で済まされてしまったのです。

 帰りの車の中で、祖母に
 「心配させるから母さんには内緒にするのよ」と言われ、母に心配をかけたくなかった私は従うことに。旅行が終わったら母のいる家に帰る予定でしたが、傷口がくっつくまで1週間ほど祖母の家に泊まりました。

今でも残る傷痕

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 私は大きなガーゼを腕に貼りつけており、迎えに来てすぐに私の怪我に気づいた母。病院に行かせず怪我のことを隠していた祖母に激怒しましたが、祖母は
 「私らはこんな怪我じゃ病院に行かないから」と悪びれる様子がありません。

 言っても無駄だと諦めた母がすぐに病院に連れて行ってくれましたが、
 「すでに塞がり始めてるから開いて処置するのもなぁ…」と医師に言われ、処置は受けられませんでした。幸い、化膿せず傷は塞がってくれましたが、傷痕は不自然に膨らんだまま。

 病院に行っていれば、もう少し綺麗に治った可能性があるようで、今も「あのとき病院に行っていれば」という気持ちです。現在、私は自分の子どもを育てていますが、子どもが怪我をしたときは必ずすぐに病院に連れて行こうと思っています。

(ファンファン福岡公式ライター/水素)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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