自称“節約家”のママ友がいました。自分に構わない飾らないタイプのママで、節約自慢をするのが大好きです。でも、そんなママ友の正体が分かってしまったとき、ドン引きしてしまいました。
自称「節約家」のママ
息子が年少さんの時、あるママ友と出会いました。彼女はよく言えば「節約家」、悪く言えば「ケチママ」だったのです。でも話は面白い人。そんな彼女はいつも
「貰えるものは全部もらわなきゃ損よ! タダより高いものはないなんて大嘘! タダは究極に安いんだから」と言います。
小さな町なので、日々の買い物に行くスーパーは皆ほぼ同じです。スーパーでは色んなママに会います。彼女にも何度も遭遇しましたが、見るたびに割り箸やビニール袋を大量にもらっては袋に詰めていました。知り合いと思われるのが恥ずかしくて、私は彼女を避けるようになりました。
わが家に招待することに
そんな彼女の息子Tくんと、うちの息子が仲良く遊ぶようになりました。幼稚園じゃ遊び足りない子ども達が
「家で遊びたい」と言います。息子はあまり積極的なタイプではないので、「珍しい!」と私も嬉しくなってうちに招待しました。
私は物をたくさん持つのが苦手。だから部屋はいつもスッキリしています。
親子で遊びに来てくれて息子は大喜び。子ども部屋から2人の可愛い楽しそうな声が聞こえてきます。私と彼女はお茶をしながら談笑。面白い節約の話や、飾らない彼女の話を聞いて楽しい時間を過ごしました。
おやつの時間になりました。お皿にクッキーとおせんべいを入れて、一人ずつに渡します。そこで驚く事が起きます。なんとTくんがおやつをダッシュで食べて
「おかわり」と言うのです。それも2回も! ママも止めません。ここでも貰えるものは貰おうとするのか… と不信感はありましたが、その場の雰囲気もあり、Tくんが満足するまでお菓子をあげました。
夕方になり、2人は帰っていきました。すると息子が
「おもちゃほしいって言われたけど、パパにかってもらったからダメって言ったよ。いっぱいほしいって言ってきた…」となんだか悲しそうな表情で言うのです。
何となく距離を置きたい親子だと思いました。息子には
「それでいいよ。もし何か欲しいって言われたらママに相談してね!」と伝えました。
お宅訪問してビックリ!
それから何度か、彼女から
「家に行きたい!」と言われましたが息子も乗り気ではないので断っていました。
すると今度は
「この間おじゃまさせてもらったから、うちに来て。汚い家だけどよかったら」と言ってくれたので、息子とおじゃますることにしました。
彼女の家は趣のあるアパート。節約家なので納得です。でも家に入るとビックリ! ゴミ屋敷のように物が溢れていました。床にも沢山のものが置いてあって、なんとか歩けるという状態。スーパーで大量にもらっていたビニール袋も床に落ちていて危ないです。ぐちゃぐちゃに山積みにされたテーブルの上には1,000本くらいの割り箸が散乱していました…。
子ども達はブロックで遊んで、私たちは話していました。私が持って行った手土産を食べて、飲み物は持参していたからなのか何も出てこず…。挙句
「この部屋、無料の物だらけなの。凄いでしょ?!」と自慢が止まらない彼女。
価値観の違いはうめられない
私と息子は、滞在1時間で離脱しました。ホコリを吸い込んだからか、親子でくしゃみが止まらなくなってしまいました…。
あの日以来、息子は幼稚園の後に遊ぶと言わなくなりました。特に私には何も言わないけど、息子なりに思うことがあるのでしょう。
やはり価値観がある程度合う人といるのが居心地がよく楽しめると痛感した出来事です。
(ファンファン福岡公式ライター / まぁこ)