親子で川の字になって眠ることは、とても幸せだと思います。しかし子どもの人数が増えると、そうも言っていられません。わが家では、もうすぐ4歳になる息子を1人で寝かせようと決めました。最初のうちは泣いて嫌がる息子に手を焼いていたのですが、夫のある策によって、1人で寝かせることに成功したのでした。
1人で寝るのは「寂しいから嫌!」と泣きじゃくる息子
わがで家は、子どもが生まれる前から、4歳になったら自分の部屋に1人で寝かせようという方針を打ち立てていました。
「スキンシップが重要といわれる3歳までの期間が過ぎたら、早いうちから自立心を養わせたい」という理由のほかに、親子一緒に寝るとベッドが狭くなるからという夫婦の本音もありました。
そこで息子が3歳になった頃から度々、
「4歳になったら自分の部屋に1人で寝るんだよ」と諭し、事あるごとに
「たまには試しに1人で寝てみようか?」と促していました。しかし息子は
「みんなで一緒に寝たい」と断固拒否。時には、泣きながら
「1人で寝るのは寂しいから嫌だ! おばけが来たら怖い」と訴えることもありました。
そんな息子をかわいそうに思い
「4歳の子を1人きりで寝かせるのは早いかな…」と思うこともあったのですが、いかんせん、寝ているベッドはダブルサイズ。1歳の娘も一緒に眠るようになると、さすがに4人では狭過ぎます。その上、息子には既にかっこいいシステムベッドを買い与えていたため、なんとしてでも息子を1人で寝かせたいと思っていました。
夫の一言が効果てきめん! 喜んで1人で寝るように
ところがある日、いつものように1人で寝るように言われてぐずる息子に対し、夫が何か耳打ちをしました。すると、息子はニヤリと笑って
「これからは1人で寝る!」と宣言。意気揚々と自分のベッドに上がり、布団に潜っていきました。
夫に何を言ったのか尋ねたところ、
「1人で寝れば好きな時間に早起きできて、誰かが起きるまで戦隊ヒーローのテレビを見放題だよって」教えたと言います。
実際、1人で寝るようになってからは、朝5時には起床して大好きな戦隊ヒーローのテレビを見て楽しんでいる様子。この日以降、息子が私たちのベッドで眠ることは一切なく、4歳になるのを待たずして、毎日自分の部屋で寝るようになりました。
息子は、朝が早いためにすぐ眠たくなるからなのか、早起きしてできるだけ長くテレビを見たいと思っているからなのか、夜8時頃にベッドに入ると、すぐに入眠しています。一緒に寝ていた時にはベッドに入っても1時間近くぐずぐずしていたのに、息子の変わりように夫婦ともども心底驚いています。
恐らく、私がいくら言い聞かせ続けても、息子がこれほど早く1人で寝るようにはならなかったでしょう。「男心が分かる父親は、こういう時に頼りになるな」と夫を見直した出来事でもありました。
(ファンファン福岡公式ライター/ぼたん)