「1人っ子で満足の私 VS 2人目が欲しい夫」夜な夜な開催される夫婦会議の行方は…

3年お付き合いして、自然に結婚の話が出ていた私たち。当時私が28歳、夫が31歳。私は「結婚=妊娠、出産」の気持ちでいたのですが、どうやら夫の気持ちは違ったようで…。しかしそのあと、「子どもが欲しい」という思いをめぐって私たちの気持ちはどんどんすれ違っていくのです。

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結婚5年目に待望の妊娠

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 結婚したら子どもがすぐに欲しいと思っていた私。しかし夫は子どものいる生活のイメージが湧いていなかったようで、なかなか妊活が進みませんでした。

 いつまでも進まない妊活に、モヤモヤと焦りを抱える日々。妊娠について考えてほしくて、友達の赤ちゃんに会いに行くこともありました。毎日伝え続けたことで少しずつ夫の気持ちが前向きになり、結婚5年目に待望の赤ちゃんを授かりました。

2人目はどうする? 

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 子どもが2歳の頃、そろそろ兄弟が欲しいと考え始めた私。しかし転職など環境の変化から、夫はメンタルをやられていました。その頃は
 「明日から仕事に行きたくない」
 「仕事が離れなくて眠れない」など、ネガティブな言葉が多くなっていました。
そこから徐々に鬱っぽい症状が強くなっていったのです。

 当時私は36歳。早く次の妊活を始めたい気持ちでいっぱいです。ですが、毎日暗い顔で仕事に行く夫に「2人目考えない?」なんて、負担になりそうなことは言えません。

 しばらく一人で考え続けましたが、2人目を考えるより今いる家族が幸せであることが重要だ! と気づき、娘に兄弟を作ってあげたいという気持ちを泣く泣く封印しました。

本当に一人っ子でいいのかな?

 それから3年、娘は5歳。夫は転職を何度か繰り返し、少し落ち着ける仕事が見つかりました。この3年間で夫の症状は回復し、平穏な日常が続いています。そして2人目を諦めた私は、会社員からフリーランスに転身し忙しい毎日を送っています。

 そんなある日。
 「○○(娘)って、一人っ子でいいのかな?」寝かしつけの後ダラダラとスマホを見ていた私に、まさかの言葉がなげられました。「急に何の話?」いきなり始まった会話に混乱しています。

 「いやさ、この前公園に行ったときに、娘が『わたしの家にももう一人子どもがいたらな』って言ってたんだよね。なんか兄弟欲しいのかなと思って」

 なるほど。確かに娘は時々、
 「もう一人いたら家で楽しく遊べるのに…。」と言うことがあります。しかし、私はそれを何となく流していたんですよね。そもそも最初子どもに意欲的ではなかった夫が、2人目なんて言い出したことが想定外です。

 ですが、私の想像より夫の思いは強いようで。その日からことあるごとに
 「2人目どうする?」
 「やっぱり兄弟がいた方が良くない?」などと毎日のように話しかけてきます。

 数年前までは2人目が欲しいと思っていました。けれど「夫がまたメンタルを崩したら… その環境で赤ちゃんまでいたら…」と考え出したら、2人目という選択肢はすでにありません。

 ここにきて「子どもが欲しい夫」と「3人で今の生活を維持したい私」という、当初と真逆の構図になってしまったのです。 その日から私たちは「2人目」について、夜な夜な夫婦会議を開催しています。

正解なんてきっとない 

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 結局今でもこの話に結論は出ておらず、わたしは現在39歳。もう若くないので、妊娠を考えられる期間は限られています。「あの時2人目を授かっていればよかった」「やっぱり1人にしておけば余裕があったかも」きっとどちらを選んでも、考えることはあるでしょう。

 けどこれに正解はない。選んだ道で幸せになれるよう、私たちの会議はもう少し続きそうです。

(ファンファン福岡公式ライター/aoyama)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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