KBCアナウンサー・細谷めぐみさんによるコラム「細谷めぐみのなんとかな~る」。新・夕方ワイド情報番組「ぎゅっと」月ー木曜のメインMCとして出演する傍ら、1歳と4歳の二人の子育て真っ最中です。今回は「女性のキャリア」をテーマにお届けします。
“出会い”のおかげでなんとかなってきた アナウンサーとしての私
1日として同じ日はない 仕事の魅力は“出会い”と“経験”

仕事のやりがいは?
毎日違う“出会い”があるところですね。人との出会いはもちろんですが、経験という意味でも。振り返れば15年間、1日として同じ日はありませんでした。今日スタジオで物価高騰のニュースを伝えたと思ったら、明日はフルマラソンに出走(仕事!)、ある年の元旦は西日本最高峰の山で迎えていましたね(仕事!)。出会いが多いゆえのスリリングで刺激的な毎日は、放送局で働く醍醐味(だいごみ)かもしれません。
駆け抜けた20代 キャリアを見直した瞬間

キャリア見直しのきっかけとなった転機は?
入社後、情報バラエティーから報道とキャリアを積んでいましたが、転機は2018年。担当していた報道番組が終了した時です。いわゆる“メイン”という荷が下り、仕事の優先順位を下げてみようと思いました。当時31歳。2年前に結婚していたこともあって、いわゆる“妊活”ってやつですね。体調から見直そうと。
もちろん、ほどなくして長い休みを頂くことになった際には、復帰後のキャリア(居場所)について不安や未練がゼロだったわけではありません。でも、授かれた喜びがまず何にも代えがたかったし 、それこそ“なんとかな~る”だなって。この経験がまた新しい出会いのきっかけになるかもしれないと張り切って産休入りしました!
仕事が最優先だった私 出産前後で変化した働き方

仕事復帰後、心がけていることは?
無理をしない。あきらめる。助けを求める! 20代の頃は仕事が最優先でした。NOは言わない。必要とされれば休み返上も厭わず…どん欲で負けず嫌いな性分をフルに仕事にぶつけていた感じ。我ながらきつい性格してんなーって思います(笑)。今はまず体力的に無理ですね! そして私が無理をすると、必ずしわ寄せが家族や同僚に行ってしまう。やりたいことと出来ることは違うんだと思えています。“甘い!”と言われそうですし、時々もどかしさも感じますが…手を差し伸べてくれる人との出会いもあり、のんびり働いてみることにしています。
細谷めぐみ
KBC(九州朝日放送)アナウンサー。1987年生まれ。1月から夕方ワイド情報番組「ぎゅっと」のメインMC(月ー木曜)として活躍する2児の母親。ナレーション、読み聞かせが大好き。人見知り。


