長男はゲームが大好き。ゲームに熱中しすぎて他のことが後回しになってしまうことも。そんな中、とうとう「トイレ」よりもゲームを優先してしまい、衝撃の行動に! 想像をはるかに超える出来事に、呆れや怒りを通り越し、もはや笑いさえ出てくる状況になってしまったのです。
ゲームが大好きな息子

息子が小学校1年生の時の話です。大のゲーム好きな息子。ゲームを始めると他のことが全くできなくなってしまい、困ってしまうことがよくありました。ご飯は食べない、お風呂も入らない、宿題は寝る前に慌てて始めるなど、やらなければいけないことが全部後回しに。
私もついつい怒ってしまい、息子も私も嫌な気持ちになることもあったため、家族で話し合い、ゲームをする時のルールを作ることにしました。初めて決めた時のルールは、『宿題は先にする、お風呂とご飯は優先する、ゲーム時間はテレビを含めて1日3時間までにする、夜は8時以降はしない』という内容でした。
それからは息子もきちんとルールを守り、毎日楽しくゲームをプレイしていました。
いつも通りのゲーム風景のはずが…

その日も息子はいつも通りテレビの前に座って、オンラインゲームをプレイしていました。今までも、プレイ中にキャラクターの動きに合わせて体が動いてしまうことはありましたが、その日は少し違っていました。ゲームを始めてしばらくすると、急にスッと立ち上がり、なぜか背伸びを始めたんです。
たまたまそばにいた私は、急な立ち上がりにびっくりして
「何!? どうしたの?」と聞くと、息子は
「トイレに行きたいけど今ゲーム中で行けないから、ここでうんちしてるの」と当然のように返答。その間もゲームの手は止めず、画面から目を離そうとしません。
予想外の答えに驚きすぎて思考が停止してしまい、私はポカンとしてしまいました。「ん? うんちしてる? なんか聞き間違えた…?」と思い、
「え? なに? トイレに行きたいの? うんちしたいってこと?」と聞くと、
「違う! 今うんちしてるの!」と驚きの答えが。
驚きすぎて開いた口が塞がらないとはまさにこのこと。慌てて
「何してるの! ゲームしていないで早くトイレに行かなきゃだめだよ!」と言うと、
「仲間と戦ってるから今はトイレに行っちゃいけないの!」となぜか私が怒られる展開に。
「うんちをしたいのに、トイレに行っちゃだめって何? パンツにうんちって気持ち悪くないの?」と息子の感覚が理解できず、私は目がテン状態のまま。どんどんもっこりしていくパンツに、臭いが漂ってくるリビング…。呆れや怒りを通り越して、もはや笑いさえ出てきてしまう状態に。
「もう出てしまったものはしょうがない。むしろゆるくなくて良かった」と半分ヤケで自分に言い聞かせる私。息子はこの後どうするつもりなんだろう… とその後が気になり、そのまま見守っていました。結局それから5分ほど、息子は立ったままゲームを続け、終わると満足そうにそのまま背伸びをしながらトイレまで歩いて行きました。
子どもの行動は想像を超えることがある
その後シャワーを浴びた息子に、
「なんでトイレに行かなかったの?」と聞きました。
息子は、
「トイレに行きたかったけど、プレイ中に行くと仲間に迷惑がかかるから行っちゃダメだと思っていた」のだそう。
一応相手のことを思いやった行動だったのか… と理由も分かりましたが、
「ゲームが楽しいことはわかるけど、優先しないといけないことがある」と伝えました。
もちろん、その日からわが家のゲーム時のルールに『ゲーム中でもトイレを優先する』が追加されたことは言うまでもありません。
今回のことで、子どもの行動は想像を超えることがあると改めて思い知らされました。その日は部屋の中でトイレに行かなかっただけですが、今後、思いがけない危険な行動をとる可能性も十分あり得ます。これからも、自分の当たり前を子どもの当たり前と思わないように、注意しないといけないと改めて肝に銘じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/溝野 奏)


