「頑張るのよ、シンデレラ…」ブツブツ自分に言い聞かす夫 そのワケとは!

夫というものにイラっとすることも多いはず。「頑張るのよ、シンデレラ…」と、私にアピールするように自分に言い聞かせる夫。でもイライラを感じるからといって、そこに夫への愛がまったくない訳ではありません。

理想の夫との結婚、そしてイクメン夫の誕生

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 私は優しい人と結婚したいと思っていました。夫と出会った時に
 「こんなに優しい人がこの世界に存在するのか…」と思ったものです。飲み物がなくなる前にさりげなく入れてくれるスマートさ、言わなくてもサラダをきれいに取り分けてくれるオシャレさ。この人はもしかしたらホストなのでは… と思うくらい私をVIP扱いしてくれる夫に惹かれ、結婚しました。

 結婚してからもその姿勢は変わらず、週末の食事作りや洗濯物、お風呂掃除や皿洗いまでしてくれる夫のおかげで、私は家事分担のことで悩むことはありませんでした。

 長男が生まれた時も、優しさは健在。変わらず優しいイクメンぶりを発揮し、近所の人や保育園の他のお母さん、保育園の先生たちにまで高評価を貰っていました。そんな優しいイクメンの夫は、2年後に長女が生まれてからも健在でした。

第3子誕生で日常は一変

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 しかし、第3子が生まれてから事態は急変しました。

 5歳の長男・3歳の長女の育児に手一杯の状況の中で誕生した次女。夫と私の手だけでは何をするにもうまく回りません。それまでどうにかやり抜いていた家事や子どもたちのお世話も手一杯になってしまい、私たち夫婦はお互いにキャパオーバー。イクメンの夫は神でも仏でもなくただの人間。今までの爽やかさはどこにいった? というくらいお互い3人の子どもたちに振り回されていました。

 私はもともと几帳面な性格でも神経質でもなく、どちらかと言えば大雑把で無神経。だからといって、鬼嫁とか家庭の権力を握っている独裁者だったというわけではありません。夫をコキ使って、無理やり家事をさせているということもなかったはず。

 優しいイクメンの夫は、頼んだわけでもないのに長男が生まれたときと同じように週末の食事や洗濯物、食事の片づけなど全部してくれました。

「頑張るのよ、シンデレラ」と自分に言い聞かせる夫

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 これは自慢話? と思われたかもしれませんが、続きがあります。

 几帳面な夫は、私と子どもたちがやり残した残骸が気になって仕方がないタイプの人間でした。毎日散らかった部屋を見てよくため息をつくようになり、食事が終わった後の食いこぼされた床を雑巾で拭きながら
 「頑張るのよ、シンデレラ…」とブツブツ呪文のように唱えるようになりました。しかも、ため息交じりで私に聞こえるように…。

 そんな夫の姿を見て、感謝よりも怒りとイライラが募るばかりでした。器が小さいと言われればそれまでですが、毎日ブツブツとアファメーションのように唱える夫にどうしてもイライラしてしまうのです。もしストレートに
 「しんどい」と言ってくれたり
 「今日も賑やかだったね」と冗談っぽく言ってくれたなら、私も素直に受け止められたかもしれません。

 私は子育てのストレスを夫にぶつけ、夫はそれを自分の中に溜め込んでいたようです。

イラっとすることもあるが、そこに愛はある

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 夫の「頑張るのよ、シンデレラ」のアファメーションは、私に向けての嫌味たらしい皮肉だとずっと思っていました。

 でもあれは皮肉のアファメーションではなく、夫が自身の思いやりを保つために自分自身に言っていたアファメーションだったのだと気づいたのは、子どもたちが全員小学生になったころでした。子どもたちの成長と共に、私自身にも余裕ができたのでしょう。

 そんなころ、いつも通り食後にお皿を洗ってくれている夫の薄くなった後頭部を見ていると、普段の夫に対する感謝の気持ちが溢れ出て、私は自然に夫の背中に抱きついて
 「いつもありがとう」と改めて伝えました。

 旦那というものにイラっとしない人は少ないと思います。もちろん、お互いさまと言えばお互いさまです。爽やかなイクメンだった夫の後頭部を見ていると、当時の彼がどれほどのストレスを抱えていたのか、今になってようやく気づかされます。

 結婚して17年、色々あるけれど夫と結婚して良かったなって思う今日このごろです。

(ファンファン福岡公式ライター/雪花菜)

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