【恐怖】育児と仕事に奮闘中、突然ジェットコースター感覚で目の前がぐるぐる! 原因は…

ある日突然、今まで経験したことのない不調に襲われるととても不安になりますよね。今回はある朝、目の前の世界がジェットコースターの感覚のように高速回転し、パニックになった私の体験談をお話しします。

突然の異変! 目覚めと同時に世界が回り出す

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 週末の疲れがピークに達した、金曜日の朝のことでした。

 6時のアラームで目を覚まし、体を起こそうとした瞬間… ぐるぐるぐるぐる! 天井や壁が勢いよく回転し、まるでジェットコースターに乗せられたような感覚に。頭を少しでも動かすと回転が激しくなり、何が起きているのか分からず、ただ目を閉じて耐えるしかありませんでした。

 数十秒後にようやく回転が収まりましたが、まだ起き上がることはできません。夫も子どもたちも眠ったまま。少し落ち着いたところで体の向きを変えた瞬間、またぐるぐる! もともと乗り物酔いしやすい体質のため、そのままトイレに駆け込み嘔吐しました。

 物音に気づいた夫が
 「どうしたの?」と心配そうに声をかけてきました。
 「朝起きたら突然、目の前がぐるぐる回って。まるで高速ジェットコースターに乗っているみたい」と説明すると、また視界が回転。数十秒耐えると一旦おさまるものの、いつ再び起こるのか分からない恐怖に震えました。 

繰り返すめまいと嘔吐、止まらない不安

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 スマホで調べると、「回転性めまい」は耳が関係していることが多いと判明。この時点で、ただ事ではないと感じ始めました。

 めまいが一度おさまっても、突如として再発します。子どもたちの世話ができず、夫に朝の支度と保育園の送迎を頼み私はひたすら横になっていました。

 仕事も休み、安静にして様子を見ていましたがその日は1日中何度もめまいが発生。嘔吐を繰り返し、体力がどんどん奪われていきます。かかりつけの耳鼻科に電話すると
 「すぐに診察を受けた方がいい」と言われ、タクシーで病院へ向かいました。 

検査結果は…

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 検査の結果「良性発作性頭位めまい症」と診断されました。

 耳の中にある「耳石(じせき)」が剥がれ、三半規管に入り込みリンパ液の流れが乱れます。その結果、頭の位置を変えた際に回転性のめまいが起こるとのことです。原因は加齢やデスクワークによる同じ姿勢、ストレスなど。

 診察中、頭を動かされた影響で診察後にも嘔吐し、持参した袋が役に立ったのは思わぬことでした。

 思い返せば、育休から復帰して半年。仕事に加え、1歳児と4歳児の子育て、さらに家事、と毎日休む間もなく動き続けていました。時間内に終わらない仕事のストレスや子どもの発熱で職場に迷惑をかける申し訳なさ、終わりの見えない家事や育児、そして夜泣き対応による慢性的な睡眠不足。

 疲れを感じても「やらなくちゃ」と自分に言い聞かせ、気が付けば体は限界を迎えていたのかもしれません。 

自分を優先する大切さ

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 治療には耳石を元の位置に戻す運動療法が有効とのこと。寝返りを打ったり、頭を前後に動かす体操を行うことで、三半規管に入り込んだ耳石を外へ追い出せるそうです。

 しかし、体操のたびにめまいが起こるため最初は恐怖しかありませんでした。それでも「やらなければ治らない」と聞き、少しずつ続けることに。嘔吐しながらの数日間は本当に辛かったですが、体操の効果もあってか日を追うごとにめまいの頻度は減っていきました。

 私はこの経験を通して、無理をしすぎないことの大切さを痛感。家事は便利家電やミールキットに頼り、夜泣き対応は夫と分担し、まずは自分の体調を整えることを優先することにしました。めまいの症状は1週間ほどで落ち着き、通常通りの生活を送れるように。改めて、元気に過ごせることがどれほど貴重かを実感しました。

 育休復帰後は仕事も育児も家事も頑張らなきゃと力が入りがちですが、無理をして体調を崩してしまっては元も子もありません。これから復帰を迎える方はどうか無理しすぎず、自分の体も大切にしてくださいね。

(ファンファン福岡公式ライター/ぴょんママ) 

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