ワクワクな娘の初めてのプレゼント交換、親の忖度でまさかの結果に!

子どもの頃のプレゼント交換といえば、友達が喜びそうなものを一生懸命選び「自分は何をもらえるのかな?」とワクワクしながら待つ、そんな楽しいイベントでしたよね。今回は娘が初めて経験したプレゼント交換で、親のちょっとした忖度(そんたく)が思わぬ結果を生んだエピソードをお話しします。

プレゼント交換が決定!

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 娘が通っていた保育園で、年長クラスの仲良し4人組で卒園パーティーを開くことになりました。

 料理が得意なママ友Aの家に集まり、子どもたちはケーキ作りやご馳走を楽しむ予定。そこに
 「せっかくだから、プレゼント交換をしよう!」という話が持ち上がりました。

 プレゼントの予算は500円。そして参加者は全員女の子だったため「女の子が喜びそうなものにしよう」とざっくり決まりました。子どもたちがプレゼントを選ぶ姿をワクワクしながら想像していたのですが、ここから話が思わぬ方向へ進んでいくのです。

「みんな同じじゃないとダメ?」

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 プレゼント選びの話が始まると、ママ友Aがこんなことを言い出しました。
 「もしバラバラなプレゼントだったら、子どもたちが『これがよかった!』とか言って喧嘩にならないかな?」この一言に、ママ友Bとママ友Cも
 「確かに、あまりにも違うとトラブルになるかも」と同調。子どもたちがプレゼント交換をきっかけにケンカするのは避けたいという親心からの意見でした。

 私は「何が当たるかわからないのが楽しいんじゃないの?」と思いつつも、まだそこまで親同士の関係が深くなかったため
 「じゃあ、もう少しテーマを決めようか」と話を合わせることに。

 結果「ネイルやアクセサリーなどのグッズ」に統一することになり、それなら大丈夫かな? と一安心したのも束の間、数日後にまたママ友AからLINEが。

 「やっぱり、みんな同じプレゼントを交換したほうがいいかな?」えっ、みんな同じ!? それじゃあプレゼント交換の意味がないのでは? 私が
 「それだと面白くない気がするけど…」と返すと
 「でもそのほうが喧嘩にならないし、みんなで決めちゃえば楽じゃない?」とのこと。気づけば、流れは「全員同じプレゼント」に向かっていました。

まさかの展開… 全員同じプレゼント

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 結局、親たちが候補を出し合い「キャラクターのネイルセット」に統一。子どもたちはプレゼント選びにまったく関与せず、親だけで決めてしまいました。

 娘に「これを持っていこうね」とネイルセットを見せたときも正直、何とも言えない気持ちでした。「なんで選ばせてあげられなかったんだろう?」という思いもありつつ、ママ友に逆らうのも気が引けてしまったのです。

 そして迎えた卒園パーティー。当日はケーキ作りやご馳走で大盛り上がり! 子どもたちは大喜びで楽しい時間を過ごしました。しかし、最後のプレゼント交換では全員がラッピングが違うだけの中身が同じプレゼントを持参。ワクワクしながら包みを開けると
 「あれ?」「これ、みんな同じじゃない?」と笑いが起こり、なんともシュールな光景に。

 子どもたちは「まあ、いっか!」と楽しんでいたようですが、親としては「これでよかったのかな…?」と複雑な気持ちに。プレゼント交換なのに、実質「プレゼントのぐるぐる回し」になってしまいました。

次回こそは!

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 この経験を通して、次回のプレゼント交換では子ども自身が選び、それぞれの気持ちがこもったプレゼントを交換できるようにしたいと強く思いました。やっぱり、プレゼント交換は何が当たるかわからないドキドキ感が醍醐味だと思うからです。

 親としては、子どもが悲しい思いをしないようにできるだけスムーズに物事を進めたいという気持ちがあったと思いますが、それが逆に楽しさを奪ってしまったかもしれません。今後、子どもが成長していく中で多少の意見の違いや選択の難しさを経験することはとても大事なこと。たとえ「これが欲しかったのに!」という気持ちになったとしても、それを乗り越えることで新しい発見や成長につながるのではないかと思います。

 次のプレゼント交換では、娘が「自分で選んだプレゼントを渡して、友達が選んでくれたプレゼントをもらう」ワクワクした経験ができるように、そっと見守っていきたいと思います。

(ファンファン福岡公式ライター/ぴょんママ) 

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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