【福マルシェ】九州の宝・食を通し、人と人の繋がりから学んだこと。

福岡市公式インスタグラム連動企画「#fukuoka_people」の第二弾。福岡で魅力的な活動をされている様々な方にフォーカスを当て、プロジェクトの内容はもちろん、活動の裏側や熱い思いを伺います。第二回目は、生産者と消費者を繋げる「福マルシェ」の仕掛け人・境美希さん。ご主人とともに25歳で起業し、100の事業を実行することを目標に掲げるパワフルかつチャーミングな女性です!

目次

100の事業を目標にする境さん。起業したきっかけは何ですか?

出典:境美希

埼玉県出身の境さんは25歳の頃に東京で起業し、その後東京と福岡のデュアルライフを送りながら新規事業を立ち上げました。現在は福岡を中心に生活し、ウェブのブランディング事業と志賀島のリノベーションホテル「HOTEL ZABaN(ザバン)」の運営、九州の生産者を集めた「福マルシェ」の主宰に勤しんでいます。若くして起業したきっかけは何だったのでしょう? 境:「正直私は、『これをやりたい!』という具体的な目標がなかったんですよ。どちらかと言うと『社会の問題を解決したい!』という気持ちが強い方。この世の中には問題がたくさん溢れていて、私たちが100の事業を立ち上げて実行することで、100のソーシャルグッドを生み出し、問題を解決できたらなと思いました。身近な人だけではなく、地球の裏側の人々や未来の人々にとっても為になるビジネスを行い、100年後も誇れる仕事をやっていきたいと考えています」

生産者と消費者を繋げる「福マルシェ」。愛情を込めて育てられた九州の農産物をもっと身近に!

出典:境美希

2017年に開業した「HOTEL ZABaN」では食も提供することから、境さんは農家のもとへ足を運び、人生で初めて畑に足を踏み入れたと言います。そこで、365日畑と真摯に向き合う生産者のひたむきな姿を目の当たりにし、「こんなにカッコいい人たちがいるんだ…!」と感動。 境:「一つの作物を育て上げるために、本当に大変な労力がかかっているんです。先日の大雨のように否応無く畑が流されたとしても、現実を受け止め、自力で立ち上がるしかないという厳しい状況も知りました。そういった生産者の方々が育てた野菜を、一人でも多くの人に味わってもらいたい、身近に感じてもらいたいという気持ちが湧きました。消費者が“買い手”ではなく、生産者の“応援者”という立場で寄り添える場所を作るために、『福マルシェ』を立ち上げました」

「福マルシェ」がもたらす嬉しい反応と、毎回必ず行う地道な告知作業。

出典:福マルシェ

2018年7月に第一回を鳥飼八幡宮で開催。そして毎月第3日曜に定期開催し、毎回来場者が1000人を超える人気イベントとなりました。生産者にとっては、普段自分が育てた農産物の感想を聞く機会がない環境だけに、「福マルシェ」でお客さんから「この前の野菜、おいしかったよ!」と直接言ってもらえることがとても嬉しく、仕事へのモチベーションに繋がっているそうです。ちなみに、マルシェ開催の舞台裏では、気が遠くなるほどの地道な努力が行われていました。 境:「開催の告知についてはSNSも利用しますが、自分たちで約1万部のチラシを一枚一枚ポスティングしているんです。それには理由があって、チラシならSNSやウェブサイトを見る習慣がない年配の方にもしっかり届くから。おかげさまで、チラシを見て来てくださるお客様もたくさんいらっしゃいます」

出典:福マルシェ

今だからわかる、支え合える仲間がいれば何度だって挑戦できるということ。

境:「生産者や仲間と一緒に事業を続けてきて学んだことがあります。それは『たとえ全てが流されて無くなってしまったとしても、“人”がいれば大丈夫』ということ。形あるものがなくなったとしても、支え合える仲間がいれば何とかなる、と思えるようになりました。例えば『福マルシェ』も、ファミリーと呼べる出店者・サポーター・来場者の方がいる限り、何度も立ち上がり、挑戦し続けられます。この思いは、新型コロナウイルスの影響や7月の大雨の被害を経験して、さらに強く実感したこと」 また、境さんの中で「福岡の食は宝だ」という思いもますます強固に。生産者や飲食業界を応援するために、4月の緊急事態宣言発令後にインスタグラムでテイクアウト情報を発信(アカウント:@fukuoka_takeout)する取り組みも行いました。

「やっぱり福マルシェがないとね!」と喜んでくれる声が、次へのエネルギーに。

出典:福マルシェ

先日、4ヶ月ぶりに「福マルシェ」を開催。生産者や来場者から「心待ちにしていたよ!」と喜びの声をたくさんもらったそうで、境さんも満面の笑み。さて最後に、これからの目標について伺いました。 境:「『福マルシェ』の今後の目標は、福岡市内の5箇所で毎月開催すること! 現在は鳥飼八幡宮をメインに、福岡市東区照葉アイランドシティ内や海の中道にあるホテル『ザ・ルイガンズ スパ&リゾート』でも開催してきましたが、今後はさらに拠点を増やしていく予定です。九州の生産者・飲食店・加工者との繋がりの場を作り、とっておきのおいしさ、さまざまな発見、たくさんの喜びをもたらしたいです!」

毎度リピーターが増えている「福マルシェ」。生産者としても、お客の反応を間近で感じられることが手応えになり、心の支えになっているようです。自然と消費者が生産者の応援団になる、そんな好循環が「福マルシェ」の真の魅力かもしれません。また、「これからも夢を持ち続けていきたいです!」と語る境さんの情熱的な眼差しも印象的でした。これからもエネルギッシュな境さんの取り組みに注目しましょう!

境美希 公式HP

境美希インスタグラム

福岡市公式インスタグラム

【co.fuk】同じ意識をまとうことが、コロナ禍を乗り越える鍵 !

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

目次