「家では俺が王様だ!」言い切る夫… 心を入れ替えたきっかけとは? 

私は40代主婦です。最近は夫婦円満ですが、過去は家庭内別居状態の期間がありました。そんな家族の危機が改善されたきっかけについて、お話します。

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「家では俺を王様のように扱え」

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 出産後に分かったのですが、夫は家事や育児に関して「自分は担当外」という考えでした。相談したり手伝いを頼むと
 「俺じゃなくお前の親を頼れ」いう返答。不服はありましたが専業主婦だったこともあり、近くに住む年老いた母にサポートしてもらいながら、必死に育児をこなしました 。

 でも、長女が入園する頃から夫の言動が許せなくなってきました。生活リズムを整えようと、子どもにおやつやテレビの時間を言い聞かせる私の前で、夫はやりたい放題なのです。
 「子どもの前ではやめてほしい」と伝えると、夫は
 「俺はこの家の王様だ! 自由だ」と言いました。

 私はどうしても譲れず
 「子どものために、親も生活態度に気をつけるべきだ」と伝えましたが、夫は変わりませんでした…。

王様ぶりはエスカレート

 夫婦喧嘩が増え、夫の王様ぶりはエスカレート。寝る前に子どもにおやつを与えたり、掃除した床にわざとゴミを散らしたり。外出時忘れ物に気づくと土足のまま部屋に入ったり、ソファで寝転ぶ私を呼ぶサインとして、足を私の頭に乗せることさえありました。

 ある日、義両親が家に来た時のこと。いつもの通りソファで眠る夫を見て、長男が義母に言いました。
 「パパね、いつもやりたい放題なんだ。『俺はこの家の王様だから自由にさせろ』って言うんだよ」

 すると義母は 勝ち誇ったような表情で
 「パパは王様よ、じいじもね。パパが働いてくれるから、あなたたちは生活できているの!」子どもたちは圧倒されて黙っていました。

 この時私は、夫や義母に対して一切の期待を捨てました。この親に育てられた夫に改善を求めても無駄だ。でも、我慢して人生を送るのは嫌。王様には生活費を稼いでもらい、私は家事をこなし、子どもたちとの幸せを第一に暮らしていこうと決心したのです。

夫が改心したきっかけ

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 決心した後は不思議と楽になりました。その後、子どもたちと私は支え合うようになりました。体調を崩した時や、小学校で何かつまずいた時など… 3人の絆はどんどん深まったように思います。その変化を一番感じたのは夫でした。

 半年ほど経ったある日 、私が子どもたちの相談を聞いていると、夫が急に言いました。
 「何の話しているんだ?」
 私と子どもたちは驚きました。

 「俺も相談にのるよ」という夫に、長女は
 「パパは王様でしょ、相談することなんてないよ」と笑顔で答えます。続いて長男は
 「そんな話聞いたことある… そうだ! 裸の王様って話だ。パパは裸の王様だね、誰もみんな大事な話をしなくなるんだね」と。無邪気に話す子どもたちに、夫は返す言葉もないようですっかり肩を落とします。

 私が
 「家族の中に王様は必要ないよね?」と言うと夫は
 「王様になったって幸せじゃなかった…。孤独で寂しかった、ごめん」と謝ったのです!

 夫の言動を変えようと思わず、あきらめたことは仕方なくの決断でした。しかし、私と子どもたちが幸せでいようと決めたたことが、結果的に夫を変えたのです!

 夫が疎外感を抱いたことが、言動の改善に繋がるなんて、予想外の展開でした。でもこの出来事は、今でもよい教訓 となっているようです。夫は自分中心ではなく、家族を中心に考えて行動するようになりました。そうすることで
 「結果的に幸せになることに気づいた」とよく話しています。

(ファンファン福岡公式ライター / takase)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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