2歳息子の一言に号泣! 妹に優しくできるようになった成長の理由

 「ママを取られたくない!」という気持ちから、妹を私から遠ざけようとする2歳半の息子。「ママのこと大好きなんだな」と分かっていても、意地悪ばかりする息子を叱る日々…。しかし、ある日思わず涙してしまう変化が訪れたのです。

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妹に困惑する息子

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  娘を出産したのはコロナ禍。面会NGで1週間会えなかったこともあり、退院日から息子は私にべったりくっつくようになりました。
 「なんで赤ちゃんずっとお家にいるの?」と聞かれたので
 「赤ちゃんは〇〇の妹だから、ずっと一緒にいるんだよ」と伝えたところ、少し不服そうに困惑した表情をしていました。

 生後9カ月になる頃には、娘はハイハイで私を追いかけてくるようになりました。そんな姿に、息子も気が気ではありません。娘が泣いて私に抱っこをせがんでくるときは、先回りして
 「ママ! 僕を抱っこして!」とジャンプをしながらアピール! そしてその息子の姿に負けじと娘も…。毎日がその繰り返しです。

 オモチャを取り上げたり、授乳中に私の服を力いっぱい引っ張って離そうとしたりと意地悪は激しくなるばかりで、息子を叱る日々が続きました。叱られたときの息子の表情は悲しく、とても寂しそうでもありました。

お兄ちゃんの大きな成長

 少し肌寒くなってきた日、私は久々に体調を崩していました。何をするのも体が重く、子ども達の朝ご飯を準備するのがやっとという状況。朝ごはんを食べさせ終わると、私はソファへ倒れ込みました。

 そんな私の姿を見て、息子が心配そうな顔で
 「ママどうしたの?」と一言。
 「ちょっとだけ元気がないから横になってるの。ごめんね」と私はか細い声で伝えました。そんな会話をしているときに、何も知らない娘は横になっている私めがけてニコニコの笑顔で突進してきて上に登ってきます。

 「今ね、ママねんねしてるから少し待っててね」息子は言いますが、1歳前の娘が理解してくれるはずもありません。大泣きでぐずり始めました。甲高い娘の声が頭にガンガン響きます…。

 その時…
 「ママは頭がいたい、いたいからねんね! こっちで遊ぼう!」と息子は必死な顔で
 「…っ重い!」と言いながら妹を抱っこして、オモチャ部屋まで連れて行ってくれたのです。

 そして積み木を高く積んで遊びはじめました。しかし、ぐずる娘がガッシャーン! と倒してしまい「あ~。また息子が大声で発狂してケンカになるんだろうな…」と半ば諦め半分で見守っていました。

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 しかし
 「〇〇ちゃん! 倒すの上手!」と息子は妹を嬉しそうに褒めたのです! その後、何度も繰り返しで倒されていましたが1度も怒ることはありませんでした。

 その後もおやつの時間に妹の分のお菓子を出してくれたり、音の出る絵本で音楽を流して一緒に踊ったり仲良く遊んでくれていました。

 体調が回復した私は
 「〇〇ちゃんとたくさん遊んでくれて、ありがとうね」と息子に伝えました。すると
 「僕、お兄ちゃんだもん! ママのことも〇〇ちゃんもだいすきだもん!」と少し照れたように言ってくれました。

 今まで叱ってきた後悔の日々を思い出しながら、目の前で起こっている「成長」に涙が止まりませんでした。

その後の変化

 もちろん今でもケンカをする2人。ですが、あの日以来
 「こっちは僕が使っているから、〇〇ちゃんはこれで遊んで!」と他のオモチャも渡してあげるなど、妹に対して優しく接してくれるようになりました。

 これからは兄妹同士のやりとりに寄り添いつつ、互いをフォローしていくことを忘れないでいたいなと思った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター / onoeri)

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