一生忘れない 母乳育児中に保健師からの言葉に怒りの涙

 息子は哺乳瓶を拒否し何度試しても口に加えることもせず、完全母乳での育児でした。活動量に対して母乳だけでは足りないかもしれない。でも、離乳食を開始するにはまだ早いという悩ましい時期に保健師へ相談したときの話です。

目次

保健師相談

 母乳育児の息子は、問題なく成長していましたが、寝返りやハイハイなど早い時期から出来るようになり活動量が増えると細身になっていくのを感じました。

 タイミングよく市の健診へ参加すると、小児科医から体重の増加が少ないと指摘を受け
 「再検査になるほどではないが初めての育児なら保健師相談をうけてみては?」と言われ不安を解消したくて相談することに。紹介された保健師さんは、50代半ばの女性でした。冷めた目で私を上から下までジロッと見てきて「イヤだな」と感じたことを覚えています。

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 資料に目を通した保健師は開口一番
 「で? なんでミルク飲ませないの?」と背もたれに倒れながら、ため息交じりに言いました。

 「哺乳瓶を拒否してスプーンを使ってもミルクを飲みません」そう答えると
 「じゃ一体何をあげているわけ?」と小バカにするような話し方を繰り返す保健師。

 何をって? この月齢は離乳食にはまだ早いのだから、ミルク飲めないなら母乳に決まっているじゃない。と私は苛立ちを抑えながら質問に答えました。

 何度かこのようなやり取りを繰り返した後、保健師は大声で
 「ミルクにしなさい! そんな無駄な母乳なんて与えてどうするの!」と言ってきたのです。

 私だって無知ではありません。母乳の栄養価が子どもの成長に対して足りなくなっていくことは分かっています。でも、拒否されてどうしようもないのです。その相談をする場がここじゃないのか? 言いたいことは山ほどあるのに口を開けば涙がこぼれてしまいそうで黙って耐えました。

暴言に涙…

保健師は続けて、
 「母乳ってこの子に何の意味もないの! 無駄! ミルクの方が栄養もあるのよ! わかる? 無駄!」と母乳は無駄だ、無駄だと大きな声で何度も繰り返すのです。

 もう無理だと席を立つ準備をする私に保健師は
 「なに? 帰るの? 何も聞かないの?」と言いました。保健師の発言に今日までの育児を全否定された気がして私の心は限界でした。それでもこの人には絶対に涙を見せたくないと
 「あなたに相談することはありません」精一杯の一言を伝えその場を離れました。

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 寝不足で続けている夜間の授乳、母乳のためと栄養を考えた食事、全部無駄なのか… と悔しくて、悔しくて、そして何より情けなくて
 「ごめんね。無駄なもの飲ませてごめんね…」と口に出すと涙があふれ抱っこ紐で眠る息子を抱きしめながら帰宅しました。

 帰宅後
 「無駄な母乳は飲ませたくない」と泣く私に
 「無駄なのは今日の保健師相談だ」と夫は激怒。市へ報告すると言いましたが関りたくないととめました。

 しかし翌日、保健師の対応を見ていた健診参加者から市へ報告があったらしく、担当者から
 「嫌な思いをさせて申し訳ありません」と謝罪の電話がありました。正直、関係のない人からの謝罪は無意味。ですが、あの保健師から謝罪されても許せないし声も聞きたくないので、この電話ですべて終わらせると決めました。
 
 母乳育児は別の場所で相談し
 「この子のペースで成長しているから大丈夫」と励まされ卒乳するまで続けました。

 当時はとても傷つき悔しい思いをしましたが、現在は標準より身長も高く体格の良い息子。あの保健師にどこかで会ったら
 「無駄な母乳でわが子は立派に育ったぞ! 見てみろ!」と言ってやりたいです。

(ファンファン福岡公式ライター/渡山笑名)

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