「キッチンが臭う気がする」と思ったことはありませんか? 毎日キッチンに立っていると、臭いに慣れてしまいますが、「臭うかな?」と思ったら、確認して掃除をしましょう。キッチンが臭う時の確認場所と掃除方法を、お掃除スペシャリスト佐倉が解説します。
キッチンが臭うときの確認場所7つ
暑くなると、食品もゴミも腐りやすくなり臭います。ニオイは揮発性のため、気温が上がると拡散しやすいのです。つまり、夏は冬より臭いがたくさん漂っており、私たちは臭いを感じやすいのです。
キッチンで主に臭いが出るのは、以下の7カ所です。
・排水口
・生ゴミのゴミ箱
・三角コーナーやゴミ受け
・ふきん
・グリル
・コンロ回り
・常温保存の野菜
1カ所ずつ見ていきましょう。
排水口
排水口のニオイは、排水パイプについたドロドロ汚れからです。洗い物の中に含まれる油汚れが少しずつパイプについていき、雑菌の住みかとなり悪臭を放ちます。排水トラップとともに、泡ハイター(塩素系漂白剤)や液体パイプクリーナーで週に一度は汚れを落としましょう。
【注意】パイプ掃除用に沸騰したお湯を流すのはNGです。排水管によく使われる塩ビパイプは、耐熱温度が約60℃。パイプが変形する可能性があるので熱湯は流さないのが基本です。一気にお湯を流して排水パイプを掃除するときは、60℃以下のお湯を使用してくださいね。
生ごみのゴミ箱
暑い時期は生ゴミの腐敗が早く、悪臭を放ちます。密封型のゴミ箱でも開けると、ムワッとした悪臭で不快な気分になることも。生ゴミは、水分があり栄養が豊富で、菌が繁殖する条件がそろっています。捨てる際にできるだけ臭いを出さない工夫をしましょう。
・しっかり水を切って、新聞に包み密封してゴミ箱へ
・生の肉や魚のゴミは、ゴミの日まで冷凍庫で保管する
・生ゴミが臭わない防臭袋が市販されているので活用してみる
三角コーナーやゴミ受け
生ゴミを集めるときに、三角コーナーをコンコンと叩いてゴミを落としただけでは、食品の汁やカスがの残って、菌が繁殖する元に。三角コーナーの脚の付け根や網目も洗いましょう。水が切れてから、消毒用アルコールスプレーをかけてもいいでしょう。
【注意】プラスチックの中には、アルコールで変色したり割れたりするものがあるので、素材に注意してください。(アクリル・ポリスチレン・AS樹脂など)
ふきん
ふきんの嫌な臭いは生乾き臭です。
台ふきんはすすいで絞ったくらいでは、取れない汚れや菌がついているケースが多く、繁殖した細菌が臭います。一日の片付け終わりに、台所用洗剤で洗うか、漂白剤で除菌しましょう。酸素系漂白剤を使うと、ニオイがなく繊維にも優しいですよ。
食器用ふきんは洗った食器を拭いているので、臭うことは少ないのですが、やはり使った後は洗って絞ります。週に1~2度は漂白除菌するか、煮沸殺菌(沸騰したお湯で1分ほど煮る)するとよいでしょう。
台ふきん、食器用ふきんとも洗った後は風通しのよいところにかけて、早く乾く工夫をしてくださいね。
グリル
魚や肉を焼いた後に洗い忘れると、翌日には強烈な悪臭が漂うことがあります。グリルは洗いにくい形状ですが、すぐに洗うと汚れは落ちやすいものです。忘れずに洗いましょう。
コンロ回り
なんとなく油っぽい臭いや吹きこぼれた煮汁などが臭いの元に。強烈に臭うことはありませんがコンロ回りも、チェックしたいポイントです。その日のうちに拭きましょう。当日なら、こびりつきも少なく、油汚れもとりやすい状態です。
常温保存の野菜
買いすぎや、使い忘れで常温保存の野菜を腐らせると、腐敗臭がします。特に、玉ねぎやニンニクはかなりの悪臭。シンクやコンロ回りに原因がない時は、野菜も確認してください。夏場の野菜は、計画的に購入して無駄なく使いきりたいものです。
ちょっとした工夫で臭わないキッチンへ
後片付けできちんと掃除をしておくと、キッチンは臭わないはず。でも、毎日パーフェクトにキッチンを片付けるのは大変です。サボる日もあるかもしれませんが、臭い出す前に頑張って爽やかなキッチンをキープしたいものですね。
(ファンファン福岡公式ライター/佐倉玖弥)