登園拒否の娘に困り果てていたら… 気が利くママ友に救われた話

 わが子が登園拒否をしたとき、みなさんはどうしますか? 娘は魔の3週目に突入すると幼稚園生活が一変し、毎日が苦痛に。先生の上手な声掛けや親の工夫で娘の気持ちが変わるのかと思っていましたが、一番効果があったのは、ママ友の行動でした。

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幼稚園生活が一変! 魔の3週目

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 娘が幼稚園に入園して2週間が経ち、幼稚園生活にも慣れた頃のことです。慣らし保育中は早めの帰宅でしたが、お弁当がはじまり通常保育になると、娘の様子が明らかにおかしく心配に…。

 慣らし保育中は
 「ようちえん、楽しい! あしたも行く」と言っていたのに、疲れもあってか
 「ようちえんにはもう行かないよ」と呟やくようになりました。。

 そして迎えた3週目の朝、ついに
 「ようちえんには行かない! ママといるの!」と言って大暴れで泣きだしびっくり。行ったら気持ちが変わるかもと思い、何とかなだめて支度をして少々強引に幼稚園まで連れて行きました。

 しかし気持ちは変わらず、大号泣。そんな日々が3日ほど続きこちらが根負けしました。
 先生の話と娘の様子から察するに、幼稚園では楽しく過ごせているようですが、疲れとママといたい気持ちが勝つようでした。無理に連れて行くのは、私も娘も辛いので木曜日には幼稚園を休むことにしました。

娘の気持ちを変えたのは、まさかのママ友

 私自身は学生時代、行きたくないという理由だけで欠席をしたことはなく、こんなことでいいのかと娘の将来が不安に。
 「今日はおやすみします」と幼稚園に電話を入れると、先生には
 「年少さんの時はよくあることです。頑張って通園した方が娘ちゃんのためになりますよ!」と冷たく追い打ちの言葉をもらって、さらにへこむ私…。

 娘はママと出かけられるとご機嫌だったので、とりあえず近所の公園へ。するとそこには、娘と同じクラスにいるAちゃんのママが、下の子を連れて遊びに来ていました。

 ママ友とは挨拶を交わす仲だったものの、深く話をしたことが無かったので、「きっとずる休みをさせるダメな母親だと思われるわ」と私は身構えました。

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 しかし心配はいらなかったようで、ママ友は笑顔で声をかけてくれました。ママ友は娘が登園時に号泣していたことを見かけたことがあるらしく、私のことも気にかけてくれ、私はぽつりぽつりと最近の出来事を話しました。
 「先生ももうちょっと上手く声掛けしてくれてもいいのにね!」と同調してくれたり
 「幼稚園なんだからズル休みなんて思わなくてもいいよ! うちは来週旅行だから休ませるよ」と笑ってくれたりしてなんだか心が楽に。

 誰かに聞いてもらうって大事だなと思ったのですが、ママ友は更に気の利く行動にでてくれたのです。

誰かに頼っていもいいんだと気が楽になった

 夕方になり、公園で会ったママ友からLINEが届きました。そこにはママ友の娘Aちゃんの動画が添付されていて
 「娘ちゃん! あしたいっしょに遊ぼうね! ようちえんでまってるよ!」とにこにこ笑顔の姿が。これには娘も大喜び!
 「今からようちえん行く!」と言うくらい喜んでいました。

 気が利くママ友の行動で、その後は幼稚園に行くと一緒に遊んでくれる友達がいると再認識した娘。休みたいと言わなくなりました。

 こういうきっかけで登園拒否が治ることもあるんだ、とほっとすると同時に、誰かに頼ることを無意識に避けていた自分にも気づけた出来事でした。

 それからは、夏休みに子どもぐるみで遊んだり、創作で必要な道具を融通し合ったりと、持ちつ持たれつの関係を築けるようになり、本当に救われています。

(ファンファン福岡公式ライター / とまと)

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※この記事内容は公開日時点での情報です。

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