4人目の出産。出産時期は39週5日でしたが、本陣痛の進み具合がとても早かった経験談です。病院から10分間隔になったらくるように言われていましたが、本陣痛に気づいたのが7分間隔。あっという間に2分間隔にまで進んでしまい…。驚きと焦りの出産劇をご紹介します。
だらだらと続く前駆陣痛
妊娠37週に入る頃から前駆陣痛がありました。今回は4人目の妊娠。きっと早めの出産になるだろうと思っていました。 しかし妊娠38週ごろに一度前駆陣痛は弱まり、そしてだらだらと2週間続きました。
前駆陣痛が長く、本陣痛は来ないかも…。そんな気持ちがどんどん大きくなっていた39週5日目の午前3時過ぎ。突然の激痛で飛び起きました。
助産師さんからは10分間隔になったら病院へ向かうように言われていましたが、激痛があった時には、すでに10分間隔を切っていました。
おしるしと破水、本陣痛が一度にやってきた
痛みが少しおさまってから夫を起こし、トイレに行くとおしるしと思われる出血がありました。
7分ほど経って2度目の痛みがやってきた時には破水したのだろうと思われる生温かい感触がありました。本陣痛、おしるし、破水…30分ほどの間で、陣痛はあっという間に5分間隔の痛みに変わっていました。
玄関を出て車に乗り込むのも、痛みがやってきて動くことができず夫の助けが必要なほどでした。
私の場合は陣痛が来るたびに羊水がだらだらと流れていたのでそれも恐怖でした。バスタオルで羊水を受け取るような形で車に乗った時には2分間隔になっていました。病院までもたないかもという焦りがありました。
何がなんでも病院へ向かわなければと必死の思いで、夫に運転を頼みました。
本能のままにいきんでいた
車の中では
「痛い痛い〜」と連呼している私。
前駆陣痛なんて比べるレベルでない痛みとともに、車で20分の病院へ向かっていましたが、到着5分前あたりから
「産まれる!」といきんでいる私がいました。助産婦さんのアドバイスがあるわけでもない状態で、本来いきむタイミングなんてわからないはずでしたが、「今だ!」と思う瞬間が何度もあり本能のままにいきんでいました。
緊急入口に車を停めて夫が車椅子を取りに行っている間も私は一人でいきんでいました。夫が戻ってくる頃には頭が見えていたのです。 夫が
「赤ちゃんの頭がある!」と叫んで病院のスタッフを呼んでいるのを今でも鮮明に思い出すことができます。赤ちゃんの頭が出てから数分で体まで出てしまい、車の助手席で産んでしまいました。
救急車のスタッフが近くにいた奇跡
緊急入口に車を停めていたので救急車のスタッフが飛んできてくれ、我が子を取り上げてくれました。赤ちゃんは産まれてすぐに車の中で元気な産声をあげ、救急車のスタッフは
「赤ちゃんとママの2人だけで良くがんばったね」と温かく労わってくれたのを覚えています。
ただただ恐怖と驚きと、安堵の気持ちでいっぱいです。その後は臍の緒がついたままの赤ちゃんを抱き抱え、車椅子で分娩室へと運ばれました。
夫はコロナ禍の影響で立ち会えないはずの出産に立ち会え、感動していました。しかし近くで全てを見ていた夫が一番衝撃を受けていたのだろうと思います。
車の中でのまさかの出産… お産は命がけ
何があるか分からない出産ですが、まさかこんなに早く産まれてくるとは予想もしておらず車の中での出産となりました。 いろんな奇跡があって無事出産できた私の経験談です。これから出産を控えていらっしゃる方々に、病院の指示に従いながら安全にお産が進みますように、こんな私の体験談も参考にしてください。
(ファンファン福岡公式ライター/emytera)