【花火大会】わが家に押し掛けたママ友… 授業参観で天罰が下る!

 私の住む田舎町に、なかなか見ないド派手な家族が引越してきました。息子同士が仲良くなったので、ママ友になりましたが、見た目通り最強の図々しい家族だったのです。花火大会の日に受けた洗礼とは…。でもその後、スカッとする出来事が起こりました!

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“最強家族”がやってきた

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 私の住む町は山に囲まれた田舎町。そんな小さな町に、一風変わった家族が引越してきました。ある日インターホンが鳴り外へ出ると、ド派手なパリピ風の家族がそこにいました。
 「隣に住むことになりました。よろしくです!」話を聞くと、DIYが趣味で隣の古民家を格安で借りているそうです。正直、少し苦手なタイプ…。

 息子と同級生の小学2年生の男の子がいて、相性がいいのか息子達はすぐに仲良くなりました。お隣のママと私も数回お茶をしてママ友になりました。

忘れられない花火大会

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 うちの町には花火工場があります。毎年、町中の人が楽しみにしている工場主催の花火大会があるのです。大きな建物もない町なのでどこから見ても特等席!

 花火大会当日、2階のテラスでBBQの準備をしているとインターホンが鳴りました。手が離せなかったので息子に出てもらいました。すると隣のご家族がズカズカと上がってきたのです! 私が
 「え? どうかした?」というとママ友は
 「平屋だから、ベランダで一緒に見せてもらおうと思って!」と家族3人で来ました。しかも手ぶら!

 するとママ友の息子が
 「BBQだー! わーい!」とテーブルの上の紙皿を手に持っています。その姿にビックリしましたが、息子も喜んでいるので仕方なくBBQを一緒に楽しむことに。最強家族は冷蔵庫を勝手に開けてビールを飲み、私と夫が焼いた肉をどんどん自分の皿にのせています。

 もともと食材は多めに用意してましたが、プラス3人はさすがに対応出来ません。私と夫が口にするのは野菜ばかり…。花火を見る余裕もなく、お隣家族におもてなしをする謎時間。花火が上がったら大きな声で
 「たーまやー!」と叫ぶ親子に、もはや言葉がでません。

 30分程の花火大会はあっという間に終わり、酔っぱらったお隣家族は
 「あー美味しかった! 最高の花火大会だったね。ごちそうさまでした!」とさっさと帰っていきました。楽しみにしていた大切な日を台無しにされ、腹がたちました。

非常識ママ友に天罰が!

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 モヤモヤした気持ちのまま夏休みが明け、授業参観。テーマは「夏休みの思い出」の絵日記の発表です。
 あの日以来、避けていたので話す機会もなかったお隣家族。授業参観当日も離れた場所にいたので特に話すことはありませんでした。

 隣家の子どもの発表の時がきました。
 「夏の思い出は花火大会です。となりの家でみました。ほんとうは家の庭で見る予定だったけど、となりからBBQのいい匂いがしてきたのでママが『隣のおうちで花火見よう』と言いました。
 ぼくはいつも通りお菓子を食べていたので『行かなくてもいいよ』といいました。でもママとパパが『ビールとお肉が食べたいから行こう』となんども言って、行きました。お肉はおいしかったです。僕ははやくおおきくなってママとパパにお肉とお酒を買ってあげたいと思いました」

 教室中失笑です。そして親に似ず、もったいないくらい優しい息子さん。何ともいえない空気になり、気まずくなったのかママ友は教室から出ていきました。その日以来、大人しくなりその半年後に突然引越していきました。今はどうしているのか分かりません。最初で最後の花火大会だったのですね…。今となっては面白い出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター / まぁこ)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

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