【tsumug】日本一のスタートアップ企業! 革新的空間サービスの創業者が描く、豊かな未来とは?

福岡市公式インスタグラム連動企画「#fukuokapeople」。福岡で魅力的な活動をしているさまざまな方にフォーカスを当て、プロジェクトの内容をはじめ、活動の裏側や熱い思いを伺います。今回は、スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」に本社を構える「株式会社tsumug」の代表取締役・牧田恵里さんにインタビュー! スタートアップの分野やIT業界で今もっとも注目を集める存在であり、革新的サービス「TiNK」を開発・提供する話題の起業家です。

目次

既存の価値観や固定観念を変換し、新しい価値を生み出す。

出典:株式会社tsumug 牧田恵里

IT企業を経営していた母親の背中を見て育ち、幼い頃からものづくりを志していたという牧田さん。大学卒業後にサイボウズ、サイバーエージェントアメリカ、不動産勤務を経て、連続起業家として有名な孫泰蔵氏が代表を務めるmistletoe(旧MOVIDA)グループにジョイン。「既存の価値観を変えるものづくりをしたい」という思いで起業を志願し、ある出来事から“鍵”に着目するようになったと言います。 牧田:「これまでずっと鍵さえあれば安全だと思っていましたが、必ずしもそうじゃないことを実体験で痛感しました。けれど今も多くの人が“鍵があるから安心・安全”と思い込んでいますよね。そんな状況だからこそ、世の中の価値観を変えるチャンスだと感じましたし、事業テーマとしても面白いチャレンジになりそうだなと思いました」 「鍵」は英語で「キー」、「錠前」は「ロック」。恵里さんはこの言葉を単なる「解錠・施錠」の意味だけでなく、もっと広義に捉え、新しい概念を導き出しました。 牧田:「キーは利用者が持つ利用権、ロックはその利用を許可または拒否する受け口。“鍵”の仕組みを、利用権を付与するための機能だと捉え、このコンセプトで新しいサービスを生み出そうと考えました」

ハードウェアの聖地・秋葉原から、スタートアップ都市の福岡市へ本社を移転。

出典:株式会社tsumug 牧田恵里

2015年に東京・秋葉原で創業した牧田さん。「DMM.make AKIBA」(ハードウェア開発をサポートするコワーキングスペース)で有能なエンジニアたちや他の起業家と出会い、活発に意見交換を行いながら、鍵から着想を得たハードウェア事業を立ち上げました。そしてプロトタイプを作る過程で事業構想をさらに具体化していったと言います。 牧田:「プロトタイプが完成して次は実証実験!、、、という段階で、どう試験を進めるべきか悩みました。私が知る限り「実証実験フルサポート事業」を行うエリアは当時福岡市以外なかったと思います。それほど福岡市はスタートアップ支援の先駆け的特区でしたね。検討を重ね、今後の事業展開、推進のためにも本社を福岡に移す決意をしました。」 牧田さん率いる株式会社tsumugは官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」に本社を移し、福岡市の支援のもと、福岡市民を対象にユーザビリティテストを実施。エンドユーザーの意見を反映してブラッシュアップを重ねていきました。

鍵の用途だけでなく、さまざまな機能を可能にするコネクティッド・ロック「TiNK」。

出典:fgn. オフィスロゴ

こうして2017年、牧田さんは「最高の安全で安心を生み出す未来の鍵」をテーマにコネクティッド・ロック「TiNK(ティンク)」を発表。Wi-FiやBluetoothと連携せずとも、LTE通信することで専用アプリから解錠・施錠ができる電子錠サービスを展開。鍵の開け閉めだけでなく、キーシェアリングと呼ばれる同居人や来訪者向けの鍵発行、遠隔からの施錠状態確認、不正アクセスなどの異常通知も搭載し、利用者の安全性を守ります。 牧田:「TiNK開発には大きく3つの要素を盛り込みました。1つは通信機器であること。通信をすることで遠隔操作はもちろん、いろんな機能が果たせます。2つ目はカスタマイズ性が高いこと。鍵をテーマに幅広いサービスに対応するためにはカスタマイズ性が重要なのです。3つ目は鍵としての実質機能を果たすこと。デジタル機器に不慣れな人も簡単に操作できる設備を搭載し、スマートキーと差別化しています」 今も多種多様なサービスと連携し、生活を便利にするための技術開発を進めています。

空室物件などの遊休空間に新たな機能と価値を与える「TiNK Desk」。

出典:Ruby biz グランプリ

TiNKサービスの一つである「TiNK Desk」は、15分から気軽に使える時間貸しのワークスペースサービス。賃貸住宅やホテルの空室を活用し、そこにデスク類やデジタル設備を完備。利用者はパソコンさえ持ち込めばすぐに集中して作業できます。また予約から鍵の解錠、支払いまで、手続きはすべてLINE内で完結できてとっても便利! 牧田:「2033年に日本の住居空室率は全国平均で30%を超えると言われています。少子高齢化の先進国としての課題ですよね。TiNKサービスでは、今後ますます増える遊休空間を別の用途で活用する仕組みを展開し、空き家問題を少しでも解決できたらと思っています」 10年先を見据えて取り組んだTiNKサービスだが、図らずもコロナ禍の状況下で時代のニーズが「TiNK Desk」(時間貸しリモートワーク環境)、「TiNK Office」(分散型オフィス)と合致…! ともに空き物件を活かした空間サービスであり、新しい生活様式や働き方に寄り添う仕組みとあって、多方面から高い評価を受けています。 先日開催された「Ruby biz グランプリ 2020」では、数々の有名企業の中から「TiNK Desk」が見事大賞に選ばれました! ※「Ruby biz グランプリ」…プログラミング言語「Ruby」の特徴を活かし、優れた新ビジネスを展開する企業や団体を顕彰するコンテスト

TiNKの空間サービスが近い未来、当たり前のものになると信じて。

出典:株式会社tsumug 牧田恵里

2020年4月、株式会社tsumugは19社4名の企業・個人と連携して「New Norm Consortium(ニューノーム・コンソーシアム)」を発足。これはコロナ禍を経て、今後の生き方・職住環境に向けて研究・開発を行い、社会実装を目指すもの。未来をより豊かに、より快適に過ごすために、牧田さんは最先端のチャレンジに挑みつづけます。 牧田:「今後も『TiNK Desk』『TiNK Office』のサービスを拡張し、多くの人に体験してもらいたいです。“自宅の近所にTiNKのワークスペースがある”という快適な環境や、自宅や勤務地以外で集中して仕事できる状況が当たり前のものになってほしいですね。集合住宅内にTiNKのワークスペースを設ける事例もどんどん増やしていけたらいいなと思います。近い将来、不動産の物件検索に『TiNK有り』の項目が設けられるほど、人々の暮らしに定着するサービスになることが目標です!」

12月24日に福岡市内6件目となる「TiNK Desk」が早良区・室住団地に登場! これからも働き方の多様化に加え、新しい生活様式にも欠かせない空間サービスとなりそうですね。事業展開をどんどん広げ、躍進しつづける牧田さんに、今後も熱い視線を送りましょう!

株式会社tsumug HP

TiNK Office

TiNK Desk

牧田恵里さんFacebook

福岡市公式インスタグラム

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