【山響屋】小さな郷土玩具と民芸品が、大きな縁と夢を育む原動力に!

福岡市公式インスタグラム連動企画「#fukuoka_people」。福岡で魅力的な活動をしているさまざまな方にフォーカスを当て、プロジェクトの内容をはじめ、活動の裏側や熱い思いを伺います。今回は、日本各地の郷土玩具をセレクトする『山響屋(やまびこや)』の店主・瀬川信太郎さんが登場! 昨年末に郷土玩具を紹介する本を発行し、全国的に話題を集める瀬川さんから、この一年の動きやコロナ禍を経て感じたこと、これからの展望について伺いました。

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見れば見るほど愛嬌を感じる郷土玩具。その面白さに触れられる聖地。

出典:山響屋 瀬川

福岡市中央区今泉にある郷土玩具と民芸品を集めた専門店『山響屋』。アパートの一室を使ったこぢんまりとしたお店ですが、店内には愛嬌たっぷりの人形や置物が無数に並び、想像を超える別世界が広がります。「可愛かでしょう?」とにっこり笑うのは店主の瀬川信太郎さん。ダルマの絵師として活躍する一方で、郷土玩具と民芸品のコレクターとしても全国的に注目を集め、幅広い年齢層に日本の伝統文化を伝えています。 表情豊かな郷土玩具にはそれぞれ産地を記した札が添えられ、モノとの出会いだけでなく、各地方の歴史や作り手のバックボーンを知ることができ、これも『山響屋』の醍醐味。“こんなユーモアたっぷりの人形があの地域で作られているんだ!”と再発見をたくさん味わえて、驚きと興味がモノへの愛着を深めるのです。 瀬川:「郷土玩具は子どもたちの成長や五穀豊穣などを祈願して作られた縁起物。また、地域に生息する動物をモチーフにしたアイテムもあったりして、一個一個表情が異なります。お客さんにはこの中から心くすぐるものを探して、ぜひ触れてみてほしいですね」

お店を開いて以降、ずっと温め続けてきた“郷土玩具と民芸の本”を出版!

出典:山響屋

瀬川さんの“郷土玩具愛”と独自の審美眼がお店のラインナップに反映され、口コミやSNS、テレビなどで話題が広がり、注目度はますます上昇。2019年にはアメリカ・ニューヨークでの展示イベントも開催! マイペースながらも着実に、国内外に郷土玩具と民芸の魅力を発信している瀬川さんですが、かねてより念願だった本を昨年末に発行しました! タイトルは「郷土玩具ざんまい」。数千点にのぼるコレクションの中から“特に自分が好きなもの”を350点選りすぐり、自身の言葉で紹介した一冊です。 瀬川:「郷土玩具の産地やその由来を紹介する図録はすでに世に出ているので、本を出すなら僕なりの視点で紹介できたらなと思いました。この作品のどこが好きかを純粋に、率直に、つらつらと語っています(笑)」 「郷土玩具ざんまい」では瀬川さんの方言交じりの口調でアイテムが紹介され、出合いのエピソードや作り手や神社の背景も知ることができ、その場にいるような感覚を楽しめます。本を通して楽しい発見やほっこりとした気分を味わえるはず!

コロナ禍で見えたのは、オフライン=実店舗での対面販売の大切さ。

出典:山響屋 瀬川

コロナ禍が広がった昨年、瀬川さんは出版に向けて奔走する一年だったと言います。「本」は形として残り続けるからこそ、掲載するアイテムをはじめ、紹介の仕方や文章も検討を重ね、これまで以上に郷土玩具と向き合ったそう。また昨年の緊急事態宣言以降、各業界でオンライン需要が上がる中、瀬川さんもネットショップを取り組んだそうですが、一つ大きな教訓を得たとも語ります。 瀬川:「オンラインショップは便利な反面、転売目的の“買い占め”もあり、本当に欲しいと思っているお客さんに届けられないもどかしさを感じましたね。また、郷土玩具は手作りゆえに一つひとつの表情が微妙に異なるのですが、オンラインショップだとそれがクレームになることも。一点モノとしての魅力が伝わりにくい環境なので、うちとしてはリアル(実店舗)の方が向いているなと改めて勉強になりました。お客さんが直接見て、手に取って、いいなと感じるものを選んでもらいたいですし、実際にお客さんが楽しみながら選ぶ姿をここで見ることが一番うれしいですね」

福岡市を拠点にしているからこそ、行動力と発信力を高められる。

出典:山響屋

本をリリースしたことで、全国の書店や雑貨店からイベントのオファーが相次いでいる瀬川さん。2月中旬は広島県、3月は奈良県や福岡県大牟田市など、この先も続々とポップアップイベントの予定を控えています。日頃から九州をはじめとする各地方の作り手のもとへ訪れ、全国を飛び回る瀬川さんですが、福岡市を拠点に活動するメリットはどんなところにあると捉えているのでしょうか? 瀬川:「みなさんも言っていますが、やっぱりアクセスの良さはどこよりも感じますね。天神・博多発の高速バスを使って九州各地にパッと行けますし、飛行機を利用する際も空港まで近いのでフットワーク軽く活動できます。ちなみに、『山響屋』のお客さんの大半が県外の方なんですよ。福岡市は九州一繁華街だから観光や出張のついでに寄ってもらえて、お土産として選ばれることも多々。たくさんの人に郷土玩具の魅力が伝わっている気がします!」

有言実行の瀬川さん。次なる目標に向けて着々と進行中!

出典:山響屋 瀬川

2015年に独立してお店を開き、それから「オリンピックイヤーまでに郷土玩具にまつわる本を出したい!」という夢を見事実現させた瀬川さん。お店にイベントに日々忙しくする中、今後の目標について聞いてみました。 瀬川:「自分の本を出せたことで、『山響屋』で積み上げてきた6年間が実を結んだように感じます。だからこそ、今までお世話になった人たちにお礼を含めて挨拶して回りたいし、この本を通して郷土玩具と民芸品を息長く発信し続けられたらなと思います。面白いことをやっている作り手さんにもまた出会えるといいなぁ。あともう一つ! コロナ禍が落ち着いたら2号店を開く予定なので、そこでの展開も楽しみです!」

これまで様々なことを有言実行してきた瀬川さんだからこそ、2号店のオープンも期待大! 2号店の構想をちらりと聞いてみたところ、「アイテムの販売だけでなく、郷土玩具が好きな人が集まってコミュニケーションが育める場所にしたい」とのこと。これからの瀬川さんの活躍に引き続き注目しましょう!

山響屋

住所:福岡市中央区今泉2丁目1-55やまさコーポ101 電話:092-753-9402 営業時間:11:00~20:00 定休日:木曜日

山響屋 公式HP

山響屋 公式インスタグラム

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