3歳の次女が、旅行先で遊んでいる時に骨折した話です。私の判断ミスで起きてしまった出来事なのですが、遊具がある公共施設側の言葉には衝撃を受けました。楽しい旅行中に起こったハプニングとは…?
楽しい温泉旅行
旅行先は、県外の温泉。私と主人の思い出の場所で、いつか子ども達と一緒に行きたいと思っていました。
旅行2日目には、できたばかりの屋内遊具がある公共施設に立ち寄ることに。施設には小学生以下を対象とした遊具やおもちゃがたくさん! 当時5歳だった長女は1カ所で遊びたがり、3歳の次女はあちこち移動するので、主人と長女、私と次女で分かれて遊ぶことに。
次女はどんどん施設の奥へ。そこには、高さ約3mの巨大ならせん状のトンネル滑り台がありました。怖いもの知らずな次女は、ジャングルジムをつたって滑り台へ一直線に向かいます。
恐怖の滑り台
滑り台に着くと、注意書きに「対象年齢5歳以上」と書かれていたので
「もう少し大きくなったら遊ぼうね、残念だね」と次女に伝えました。その時…
「お母さんと一緒でしたら、どうぞ」と、清掃中の職員が優しく声をかけてくれました。それを聞いた次女は
「やる!」と。悲劇の滑り台の始まりです。
私は早速、足を伸ばして座り、次女を足の間に座らせて、両腕でしっかりと抱きしめました。そして高さ3mからスタートしたのですが…。
「ヤバい、タイツだ!」私はスカートとタイツを着ているのをすっかり忘れていました。気づいた時には遅く、どんどん加速していきます。おまけに滑り台の角度は予想以上で、すぐに最初のカーブが!
危ないと思っても、どんどん加速し、両手で次女を押さえているので、スピードを緩めることも不可能な状態…。
下まで1分ほど、次女はずっと騒いでいました。私はスピードに驚いていると思ったのですが、降りても次女は泣き続けます。
「怖かったね〜」と言いながら抱っこして移動し地面におろすと…。
「足、いたい…」次女は足を地面につけられないほど痛がっていました。もしかしたら、変な方向に足が曲がったまま滑ってしまったのかも! と思い、すぐに近くの病院を教えてもらいました。
病院でレントゲンを撮ると、足を骨折していると…。施設の職員に「滑って大丈夫」と言われたとはいえ、次女に痛い思いをさせてしまいました。
診察を終え、病院を教えてもらったお礼を伝えに施設へと戻りました。
職員の言葉に仰天!
「怪我はどうでしたか」と聞かれ、骨折したと伝えると、職員は申し訳なさそうに
「大変申し訳なかったです。実は、あの滑り台での怪我は5件目なんです…」と驚きの一言!
私は
「施設がオープンして半年なのに、5件も事故? 公共の施設で、しかも小さい子どもが遊ぶ遊具で!?」と思わず大きな声を出してしまいました。
なぜなら事故があったにも関わらず、滑り台には対象年齢の注意書きしかなく、危険だと分からなかったからです。施設の職員からは謝罪の言葉があっただけで、その場は終わりました。その後、事故が起きないよう対策がされていることを願うばかりです。
大きな教訓になった
怪我をした次女は、もう9歳。小さい頃に比べれば危険は減ったと思いますが、判断1つで子どもに嫌な思いをさせてしまうのだと、大きな教訓となった出来事でした。
私は「公共施設」と「職員の説明」というだけで、安全に遊べると過信して次女に怪我をさせてしまいました。子どもを遊ばせる時は、成長にその遊びが合っているかどうか、必ず自分の目で確認することが大切だと思います。
(ファンファン福岡公式ライター / おうみ)