<初めてのブドウ狩り>娘がブドウよりも夢中になったものは…?

 長女が3歳の頃。初めてのブドウ狩りに行った時の話です。長女は、ブドウ狩りをとても楽しみにしていましたが、農園に着く前にハプニングが起きたのです!

目次

ブドウ狩りへ出発

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 長女は赤ちゃんの頃から果物が大好き。3歳の時、初めてブドウ狩りへ行くことにしました。

 農園までは車で約2時間。途中のトイレ休憩で、スーパーに立ち寄りました。トイレを済ませた長女の目に、手のひらサイズの大きなぐるぐるキャンディーが映ったのです!
 「お母さん、あれ何?」と、長女は目を輝かせながら聞いてきました。

 「あれは、アメだよ」と伝えると
 「ほしい!」と、さらに目を輝かせる長女。私は「娘はこんな大きなアメを見たのは初めてだしな」と思い、購入しました。

 嬉しそうな長女に、私と夫は
 「すぐにブドウ狩りだから、アメを食べるの後だよ」と一言。長女は納得してくれましたが…。

農園に着く前にまさかの事態

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 スーパーから農園までは、車で約20分。長女はアメを握りしめていました。しかし次の瞬間
 「バンバン」と、車の後部座席に座っていた長女が、前の座席の後頭部分にアメを叩きつけたのです。

 私は驚き、心の中で「アメが粉々…」と思いながら、長女に恐る恐る
 「何してるの?」聞くと
 「楽しいし、いい音だからやってるの~」とにんまり。私も夫も
 「今はラップで形が整ってるけど、開けたら粉々だよ」と何回か注意したのですが、それでも
 「いいのー! 形、変わってないじゃん」と長女はやめませんでした。

アメは粉々に

 ブドウ農園に着くと、長女は
 「アメ、開けてみたい!」と。私は「粉々で片付けが面倒だな、でもアメの状態を見たら反省するかも」と思いながら、ティッシュの上でアメを開けました。案の定、粉々…。長女の想像以上だったようで、ショックの余り大号泣。

 仕方なく、大きいかけらをパズルのように組み合わせると、それなりに復元しました。9月でしたが暑い日だったので
 「車の中は暑いから、このまま置いておけばブドウ狩りの間にくっつくかも!」と説得すると長女も納得してくれました。

 ブドウ狩りの間もずっと
 「アメ、くっついたかな。とけてないかな。ここも暑いから持ってくれば良かった…」と、長女はとても気にしていました。

ブドウ狩りより思い出に残ったのは?

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 ブドウ狩りを楽しんだ後、車に戻った長女はすぐにアメを確認します。しかし、アメは思ったほどくっついていませんでした。今度は
 「家に着くまでにくっつくかも!」と説得する私と夫なのでした。

 結局、車で2時間かけて帰宅しても、アメはバラバラのままでした。長女は
 「叩かなきゃよかった」と反省。普段なら食べ物の形が変わると
 「食べない!」と言う長女でしたが、よほど食べたかったのでしょう、
 「おいしい」とアメを完食。

 わが家では、毎年秋になるとこの話になります。誰一人としてブドウ狩りの記憶がなく、アメのことしか覚えていません。それくらいわが家にとっては思い出深い出来事でした。

子どもが「初めて」のものに触れるときは…

 小さい子は「今、やってみたいから!」と、後先を考えず行動してしまう事がありますよね。この件で学んだのは「子どもはいろんな経験をして、成長していく」ということです。

 もし、子どもが初めてのことをしようとしていたら、危険でなければ、パパやママが手を貸すのをグッと我慢して最後までやらせてみるのも良いかもしれません。きっと、子どもは自分なりに感じ取って、考えたり、反省をしたりして成長していくはずです。

(ファンファン福岡公式ライター / おうみ)

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