幼稚園のイベントごとにカメラ持参で参加するという人は多いですが、長男の幼稚園の参観日ですごいママを発見! わが子可愛さに撮影に夢中になって周りが見えなくなりすぎると、ちょっと子どももかわいそうかもしれません。
幼稚園の参観日の出来事
長男が年中の時、幼稚園の参観日での出来事です。 息子が通っていた幼稚園では参観日は廊下から子どもたちの様子を見ることになっています。それは参観中、先生のお話に集中できなくことと、ママが帰るときに泣いてしまう子が続出するためだからだとか。
しかし、年中さんの教室は廊下の突き当たりで、スペースが狭いため、 教室内にロープを張って参観スペースとし、そこからママたちが参観することになっていました。
子どもたちは工作に取り組んでいました。 ママたちの中には、ビデオ撮影する人やスマホでわが子の写真を撮る人もいました。 参観するママたちが増えてくると、限られた参観スペース内はちょっとした満員電車のようで、ビデオ撮影は厳しい状況になっていました。 そのうち大部分の人が撮影をあきらめ、参観をしていました。 そこへ登場したのが、問題のビデオ撮影大好きママです。
そのママは遅れて来たのにもかかわらず、いつの間にか参観スペースの一番前まで来てビデオ撮影を始めました。 周囲のママのひんしゅくを買っていたのは言うまでもありません。 でもビデオ撮影大好きママはそんなことはお構いなしです。
そのうち先生の話を聞いている子供を振り向かせようと声をかけ始めます。
「B!(ビデオ撮影大好きママの子)こっち向いて!」 しきりに声をかけています。 子どもたちもママたちもザワザワし始めます。 先生も困った顔をしていますが、他の子にも手がかかるため、しばらく放置していました。
ところが事態はさらにエスカレートします。 なんと、ビデオ撮影大好きママは、仕切りのロープを超えて撮影を始めたのです。 もちろん
「B、こっち向いて!」と声をかけ続けています。
さらにわが子が撮影ポイントに背を向けてすわっていることに文句まで言い始めました。 ついに、たまりかねた先生が
「子どもたちははさみを使っていますので、少し静かにしてもらってもいいですか?」と一言。 ところが、ビデオ撮影大好きママは信じられない反撃に出ます。
ママ友 ドン引きの行動とは
「でも、うちのBが背中ばっかりむけているから撮れないんです! 先生、この机の配置、何とかしてくださいよ!!」 さらに一緒に来ていたパパに
「アンタからも先生に何とか言ってよ!!」と続きます。
・・・えっ? 逆ギレ? これを聞いて周りのママもびっくり! 一瞬、シーンとなりましたが、もちろん先生からは
「すみません、机は動かすことができませんし、子どもたちも怪我をするといけないので、参観スペースの中でお願いします」 とNGが出され、なだめられていました。
ビデオ撮影大好きママはしぶしぶ参観スペースに戻りましたが納得していないようでした。 私を含め他のママたちも無言で「そりゃあ、そうだよね」という雰囲気に。 まさか授業中の先生に文句を言うとは思っていませんでしたから、引きまくりです。
何より、B君が先生の言う事とママの言う事のどちらを聞いたらいいのかわからず泣きそうです。 しかも恥ずかしそうにうつむいています。
その日、息子が帰ってきてから言った一言が忘れられません。
「僕のお母さんがB君のお母さんみたいじゃなくてよかった!」
この言葉を聞いて少しドキッとしました。 こんな小さな子でもいろいろ見て考えているんだって。 親もしっかりしなきゃな、と思った出来事でした。
(ファンファン福岡一般ライター)