婚活女子の間で注目されているのが、理系男子。奥手で真面目そう、周りに女性が少なくて狙い目、理系の専門職なら将来性があって頼もしい・・・など、理想の旦那さんとして、理系男子は人気なのです。 そんな理系男子の中から、結婚相手を探そうと、面接でワークスキルの虚偽申告をして、職場に潜り込んだ不届き者がいたのです・・・。
理系男子と結婚したい?!
リケジョ(理系女子)のAさんが働くのは、男性9割、女性1割という研究関連の施設。数少ない女性社員にみんな優しく接してくれるので、非常に居心地の良い環境です。
ある時、Aさんが高校時代の友人達とごはんを食べながら、理系男子の良さを熱弁していました。
「うちの職場には、イケメン男性はいないけれど、磨けば光る原石ばかり! みんな大学院卒だから頭は良いし、年収も高くて、経済的に安定しているでしょ。奥手で、女性慣れしていないから、浮気の心配もなさそう。理系男子は、結婚相手にぴったりだと思う!」
その話に食いついてきたBさん。派遣社員で、もうすぐ今の職場の契約期間が満了するので、何度も
「結婚して、永久就職したーい!」とぼやいていました。
ちょうどAさんの勤める研究施設で、事務員のパートを募集していました。それを聞きつけたBさんは、さっそく面接を受けて、採用されたのです。
ところが、事務員の募集条件として、表計算ソフトのExcelスキルが必須だったため、Aさんは
「ねえ、Bさんってパソコンが苦手じゃなかった? ブラインドタッチもできないって。大丈夫?」と心配して尋ねましたが、Bさんはどこ吹く風。
「大丈夫だよ~それに男性が多いんでしょ?女が『教えてくださ~い』って言ったら、手助けしてくれるでしょ」
入社一日目から波乱が…
そして入社一日目、Bさんは隣の男性に声をかけました。
「あのぅ~このパソコン、どこにスイッチがありますか?」 まず一人でパソコンを起動できませんでした。 二日目。上司から、社内の同僚に、挨拶メールを出すように指示されて
「は、じ、め、ま、し、て・・・はどこかな・・・」と、のんびりキーボード入力をして、メールを書き始めました。
午前中からスタートして、終わったのは、なんと夕方。その日やった仕事は、挨拶メールを出しただけという無能ぶり。仕事の出来る上司や同僚達は、あまりの仕事の出来なさに呆れ、まるで異星人のようなBさんを、どう扱っていいのか戸惑っているようでした。
三日目。初日に教わった簡単なExcelの使い方が分からないBさんは、周りにしなを作って
「教えてくださ~い」と繰り返しましたが、周囲の男性は、二日目の仕事ぶりを見て、早々と見切りをつけた様子。最低限のことしか教えず、冷たく接したそうです。
そして四日目、Bさんは出社しませんでした。四日目にはじめて、Bさんの行動を知ったAさんは、「落ち込んでいるのかな? 大丈夫かな・・・」と心配して、連絡をしてみると、思いがけない暴言を浴びせかけられたのです。
まさかの逆ギレ?!
「貴方が、会社の男性は優しい人ばかりで、結婚相手にぴったりと言ったのに、みんな意地悪じゃない! 普通、美人な新人が入ってきたら、なんでも優しく教えてくれて、できない分はフォローして当然じゃない? 私だってアラサーで、もう時間を無駄にできないんだから、貴方の会社で足止めくってるヒマないのよ。もう辞めるから伝えて!!」
一方的に電話を切られてしまいました。 逆ギレ状態のBさんに、社会人として呆れ果てたAさん。会社にありのままを報告して、友人の縁を切ったそうです。
(ファンファン福岡一般ライター)