今年も酷暑のシーズンを迎えています。こう暑いと、エアコンは一日中つけっぱなし。電気料金も馬鹿になりません。そんなエアコン代を、驚きの方法で節約しているママがいました。ひんしゅくモノの節約法とは…?
いつも遊びに来るママ友
幼稚園で出会ったAさんは、4才のお子さんがいる、こぎれいなママです。社交的な性格で、幼稚園のPTA役員を快く引き受けていることもあって、顔の広さはピカイチ。幼稚園では、他のママ達にいつも声をかけられて、話題の中心にいるような存在です。
そんな人気者の彼女ですが、幼稚園のない夏休みと冬休み、春休みだけは、みんなにうっとうしがられているようです。なぜかと言うと・・・ 毎日のようにママ友の家を渡り歩いているから。
お弁当持参で午前中からやってきて、涼しくなる夕方まで、帰ってくれない!
「今夜は主人が遅くなるから、ゆっくりしてね」と言ったら最後、Aさんは目をキラキラ輝かせながら
「夕ごはんもご馳走になっちゃおうかな〜♪ お風呂も子ども達が一緒に入りたいって言ってるから、お風呂入れちゃっていい?」と、怒濤(どとう)のおねだりで、夜遅い時間まで居座るのです。
たしかに幼稚園ママにとって、夏休みは、いつも以上に忙しく、ちっとも休めないありがた迷惑な期間。子どもは毎日家にいると飽きて
「どこかに遊びにいきたい! 友達と遊びたい!」と愚図りますが、この暑さでは、そうそう公園や外で遊ぶこともできません。そこで、同じ幼稚園のママ同士、お互いの家で遊ばせるのが、夏休みの定番になっているのですが、Aさんは、自宅に招いてくれずに、他人の家ばかりに行くのだそう。
目的はエアコン代の節約?!
理由は… エアコン代を節約するため。 春や秋は
「うちで子ども達を遊ばせない?」と声をかけるのに、夏と冬は
「おうち遊びに行っていいかな? うちの子が、●●ちゃんに会いたいって大騒ぎなんだ」と、必ず相手の家に行こうとするのです。逆に
「わが家は、この前も来てもらっちゃったし、Aさんのおうちがいいな」と言うと、言い訳の嵐!
「エアコンの掃除をしていなくて、かび臭い風しか出ないの〜 お手入れ時かなぁ」
「今日は旦那が仕事休みで、家にいるんだ。連日遅くて疲れてるから、子どもの声で疲れさせたくないの。ごめんね」
毎年のことなので、周囲の人も、真夏にAさんのご自宅に行くことは諦めて、嫌々ながらAさん親子の訪問を受け入れているそうです。そんな困ったAさんと話しているうちに、さらにトンデモないことをしていることが、発覚しました。
ママ友のトンデモない話!
それは、他人の家の格付け。
「Bさんの家は、ずっとエアコンがついていて涼しい! おやつも豪華だから星三つ!」
「Cさんの家は、しばらくいいかなぁ。だって、暑くても『人工的な風って苦手なの』ってエアコンつけないんだもの。夏のC家は星ゼロ!」
「Dさんは、最近家を買ったのよね。うちや幼稚園から遠くなっちゃったし、住宅ローンのためにパートをはじめて、予定も合わないしね。星一つ!」
恐る恐る
「そんなに格付けするほど、ママ友の家を渡り歩いているの?」と聞いてみると、約30、40名の園ママの家に訪問したことがあると、誇らしそう。
「はじめてのお家にいく時は、必ず女性がこだわっている場所、例えば、キッチンやリビング、玄関を徹底的に良いところを見つけて褒めまくるの。そうすれば、二度目三度目と遊びにいっても嫌な顔されないよ!」 そんな豆知識を披露するAさんを見ながら、頭に浮かんできたのは、「渡辺篤史の建もの探訪」…。
わが家は2回訪問されましたが、他のママ達にどんな家情報を漏らされているか分からず、3回目の催促に答えられずにいます。
(ファンファン福岡一般ライター)