「子どもなんて欲しくない!離婚してくれ」出産直前に言い出す最低男の話

最近、街中でベビーカーを押している男性や、抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこしている男性の姿を、よく見かけるようになりました。赤ちゃんのお世話をしながら奥さんを気遣っていて、いかにもイクメンという様子。 今回はそんなイクメンが、実は、出産直前に逃げ出した最低男だったお話。 一度は壊れた夫婦を繋ぎとめたものは、なんだったのでしょう。

出典:ファンファン福岡

 週末、家族でお出かけする姿をよく見かける、ご近所のA家族。パパが赤ちゃんを抱っこしたり、奥さんに荷物を持たせないように、重そうな荷物をいくつも抱えている姿を見て、絵に描いたようなイクメンで、家族は幸せだなと思っていました。  近所のママ友Bさんは、その家族の奥さんと仲良しと聞いて、「あー!あのイクメンのご家族ね。幸せそうよね」と言うと、困ったような表情。 実は…と教えてくれたイクメンパパの正体に、驚きが隠せませんでした。  A奥さんが臨月を迎え、いよいよ出産というタイミングで、A旦那は「子どもなんて欲しくなかった。離婚してくれ」と離婚届を渡してきました。突然のことに、A奥さんは、泣き崩れるしかありません。  あと数日で生まれてくる我が子のことを考えると、そう易々と離婚に応じることはできません。断固離婚を拒否すると、A旦那は「じゃあこれから失踪するから。3年以上失踪していたら離婚できるんでしょ」とフラッと家を出てしまいました。電話もLINEも着信拒否。  A旦那は、仕事は休まずに行っているようで、A奥さんが重いお腹をかかえて話し合いのために職場に行っても、会うことも叶いませんでした。  離婚を言い出したのは、別に好きな女ができて、今もその女の家にいるのかもしれない。探偵を雇って、徹底的に身辺調査して、白黒つけるべきなのかも。それよりも弁護士に相談するべきか…。でもこれから出産でお金がかかるのに、探偵も弁護士も費用が捻出できるのか…。  考えるほど、不安に襲われて、一人で問題を抱えきれなくなったA奥さん。義実家に泣きつきました。義実家は、この離婚騒動のことは初耳だったようで、義父は「これから子どもが生まれてくる大切な時期に、何を血迷ったことを…」とカンカンに怒りました。義母は「息子が、こんな情けないことをしでかして、申し訳ない。私の育て方が悪かった」と涙を流しました。

 A奥さんが相談した翌日、義母はA旦那の職場に乗り込み、平手打ちをくらわしたそうです。それでも、かたくなに「離婚する」と言い張ったA旦那。結局、我が子が生まれてくる、その瞬間にも、姿を見せことはありませんでした。  出産直前、A奥さんは、激しい陣痛の痛みを乗り越えながら、ここにいるはずだった旦那への愛情が、すっかり枯渇していることに気づきました。そして、我が子と対面した時、その干上がった心が、我が子への温かな愛情で満たされていくことを感じたのです。  病院を退院する日、もう慰謝料と養育費をもらって、離婚しよう…と心に決めていたら、義母に引きずられるようにして、A旦那が現れました。

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 その姿を見て、A奥さんは、心の中で強く思ったそうです。 もう男としてこの人は信用できない。でも子どもが生まれた瞬間から、父親のいない子にしたくない。強い言葉でなじりたい気持ちをグッとこらえ言いました。 「赤ちゃん抱っこしてあげて…」。  A旦那はおそるおそる抱き上げました。なにも言わないまま、じっと我が子の顔を見つめながら、抱っこしていたかと思うと、 「こんなに小さい命を捨てようとしたのか…本当にごめん…あなたと赤ちゃんの家族でいさせてください」 と涙を流すA旦那。  それは、まさに子どもが、壊れかけの夫婦のかすがいになった瞬間でした。それから、A旦那は生まれ変わったように、子どもを可愛がり、イクメンパパへと成長していきました。  A奥さんに、近所のママ友Bは「何も聞かずに許しちゃっていいの?」と聞くと、そっと笑いながら彼女はこう言ったそうです。 「離婚を切り出されて、苦しんだ一ヶ月間。あの恨めしい気持ちは、一生かかかっても成仏しないかもしれない。ドラマじゃないけれど、あなたのことはそれほど…。でもパパとしてはそれなりに愛しているからね。これからは大切な我が子を守るパートナーとして、協力するしかないよね」  週末になるとまた、A奥さんとA旦那は、笑い合いながら、子どもを真ん中にして、お出かけしているようでした。 (ファンファン福岡一般ライター)

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