月経の中には排卵を伴わない無排卵月経(または無排卵周期症)。妊娠を希望する際には不妊の原因となるため、早めの対処が必要です。
基礎体温を測れば無排卵かどうかがわかる
自分の月経がきちんと排卵を伴っているかどうかは、基礎体温を測ればわかります。 正常な排卵がある場合、基礎体温は月経から排卵までが低温、排卵から次の月経の始まりまでは高温を示します。そのため基礎体温のグラフは、低温期と高温期の二相性を描きます。 一方、無排卵月経の場合は高温期がなく、グラフは二相性にならないのが特徴的です。基礎体温は排卵の有無以外にも、自覚症状のない卵巣の病気に気付くきっかけにもなります。妊娠を希望しない場合でも、自分の月経リズムを把握するために基礎体温のチェックはとても重要です。 基礎体温計は単に口の中に入れて測定すればいいという訳ではありません。正しい使い方で測定するようにしましょう。詳しくは、「基礎体温計の正しい測り方は!使い方と時間がポイント」も参考にしてください。
月経不順は無排卵の可能性アリ
無排卵であっても月経自体は起こるので、自身が無排卵月経だと気づかないケースは珍しくありません。しかし、無排卵月経の多くは月経周期や日数、出血量などにおいて何らかの月経不順を伴うことが多いようです。 自分の月経について、もし以下のポイントが当てはまるようであれば無排卵である可能性があるため、基礎体温を確認してみましょう。 ◆月経周期が安定しない 正常な月経周期は25~38日です。体調の変化やストレスなどの影響でズレを生じる場合もありますが、一時的なものであれば特に問題はありません。しかし月経周期24日以内で短い頻発月経(ひんぱつげっけい)や39日以上も空いてしまう稀発月経(きはつげっけい)が続く場合は、無排卵月経の可能性があります。 ◆月経日数の異常 月経日数は3~7日が正常範囲です。8日以上も続く場合(過長月経)や3日未満で終わってしまう場合(過短月経)は注意が必要です。 ちなみに、出血量の異常(量が多い・量が少ない)や月経痛の程度により無排卵月経を判断することはできません。
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