「お義父さんやめて!」 子連れ帰省中の義父のとんでもない行動

2歳の双子を連れて、初めて義実家に帰省した時のことです。息子夫婦・孫を歓迎するまではよかったのですが… 義父がとったとんでもない行動に、何度も冷や汗をかきました。普段子どもがいない家で過ごす危険や、世代間ギャップを感じたエピソードをお伝えします。

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熱湯の入ったやかんやコップを手前に置く義父

写真AC

 わが家は関西、義実家は北陸にあります。新型コロナウイルスの影響で、義両親が子どもたちに会ったのは産まれてすぐの1回のみでした。「孫を見せてあげたい」という思いから、双子が2歳の時に車で6時間かけて帰省することを決意したのです。

 子どもたちにとって初めての長距離移動でしたが、なんとか義実家に到着。義両親は
 「お疲れ様! よく来たね」と満面の笑顔で、「がんばって帰ってきてよかったな」と感じました。

 お風呂を済ませ、義母の手料理が並んだところで宴会スタート。子どもたちにご飯を食べさせ、大人はおかずをつまみながらビールを飲んでいました。
 すると、義父が立ち上がりやかんでお湯を沸かし始めます。ビールの次は、焼酎のお湯割りが義父の定番なのですが… やかんが置かれているのは、三口コンロの一番手前です。キッチンと食卓テーブルには遮るものがなく、動きたい盛りの双子が触る危険がありました。お湯を沸かしている手前のコンロは、子どもの手が十分届きます。

 子どもたちがやけどしないよう、
 「やかんを奥のコンロへ移して」と私から夫へ依頼。このひと言で、義母と夫にやけどの注意が伝わりましたが、義父はおかわりを入れた後、また一番手前にやかんを置きます。今度は私が黙ってやかんを奥へ置きなおしました。子どもたちがコンロへ近づかないよう、私はとてもピリピリ。義父はおかまいなしに、熱湯が入ったコップもテーブルの端に置きます。「子どもが倒したらどうするんだ」と思いながら、私や夫が安全な場所にコップを置きなおしていました。

今度は食べかけの焼きそばを…

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 そんな義父ですが、帰省中は子どもたちを本当に可愛がりました。
子どもたちも楽しそうに過ごしており、私も「短い間なので、細かいことは言わないでおこう」と心に決めます。昼食の時間になり、焼きそばが食卓に並びました。子どもたちはすぐに完食。孫が手料理を食べてくれて、義母も嬉しそうです。

 子どもたちがおかわりを要求したところで、またも義父が信じられない行動に出ました。なんと、自分の食べかけの焼きそばを子どもたちにあげようとしたのです。虫歯問題や衛生的な観点から、食べ物や食器を共有しない家庭が増え、わが家も気をつけていました。

 思わぬ行動にどうやって断ろうか考えていると、義母が
 「子どもたち用の薄味は、ここにおかわりがあるよ」と義父に言ってくれたのです。
 「おお、そうか」と言って、義父は自分のお皿からではなく、子どもたち用の焼きそばをよそいました。

もちろん綺麗なお箸で。義母は私に「ごめんね」と目配せをし、私も「ありがとうございます」とアイコンタクトを取りました。義母のファインプレーで義父を傷付けず、和やかに昼食は終了。
 他にもハラハラする出来事がありましたが、義母のさりげないフォローに何度も助けられ楽しく過ごせました。

 今回は、帰省中に起きた義父のとんでもない行動をお伝えしました。義父に悪気はなく、子どもがいる生活の危険回避や、現代の子育てを知らないだけだと思います。年に数回、数日だけなので楽しい思い出にしたいですよね。次回の帰省も、子どもたちの安全は私が守ると誓った出来事でした。

(ファンファン福岡公式ライター/ゆめしま)

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