浮気がバレた瞬間。言い逃れできない状況。張り詰める空気。そんな修羅場だからこそ、名言が生まれるのかもしれません。今回は、浮気をした側の不倫夫から、浮気をされた妻が本当に言った名言の数々を聞き出しました。
旦那の様子がおかしい? 浮気がバレた瞬間…
以前勤めていた会社の同僚Aは、一見真面目そうな地味男子でした。見た目は、もっさりとして、全くモテる感じはしないのですが、話してみると面白く、長年付き合っている可愛い彼女がいました。
「あなたには、こんな可愛い彼女、もったいないよね」 とからかうと、Aは心外だと言わんばかりに
「そんなことないって。俺はモテるんだって!」と言い張ります。
確かに、連絡がまめで話し上手なAは、彼女がいるにも関わらず、合コンでのお持ち帰り率の高く、浮気の常習犯。自分の彼氏なら、説教ものですが、仕事ができて、気の良い同僚なので、たまにモテ自慢を聞いてあげていました。
そんなAも、ついに年貢の納め時。度重なる浮気を知ってか知らずか、長年付き合っている彼女とゴールインしたのでした。新婚当初は、浮気の虫も治まっていたようですが、子どもができて、育児中心の生活になると、Aは、再び合コンに出没しはじめたのです。
久しぶりにAと会い、近況報告がてら、お茶をすることになりました。
「また合コンに参加したらしいじゃない? 既婚者がなにやってるの」と説教モードに突入すると、Aは慌てて
「いや、ないない! 最近はもう合コンも行ってないんだよ。実は・・・」と、浮気がバレた瞬間の話を教えてくれたのです。
奥さんの一言
合コンの常連だったAは、20代の女性と出逢い、不倫関係になりました。営業職という職業柄、車での移動が多く、出張や営業先から浮気相手の家に直行し、遊んでから、帰宅することが度々あったそう。浮気相手の家は、高速道路のインターチェンジを降りてすぐの場所にあり、隙だらけのAは、カーナビの履歴に、浮気相手の住所を残していたのです。
ある日のこと。Aが
「明日は、また出張だから」とA妻に伝えると、洗濯物を畳んでいたA妻は、顔を上げずに言いました。
「そう…。でもあのインターは使わずに帰ってきてね」
あのインター、それは浮気相手の自宅に行く時に、いつも利用している場所でした。
「浮気がバレた? なんで? どこで?」と焦りながらも、
「あ〜! あのインターを使うと、近道なんだよな」と、あからさまな言い訳をしたそうです。
これまでも
「浮気しているんでしょ?」と、歴代の彼女から詰め寄られて、修羅場になった経験はありましたが、こんな釘のさされ方は、はじめてでした。浮気がどこまでバレているか分からない怖さもあり、早々に浮気相手との関係を解消したそうです。
それでも喉元を過ぎれば、なんとやら。懲りないAは、のめり込まない程度の浮気を繰り返していました。
「そんなに性欲を持て余しているなら、奥さんとしたらいいのに。二人目も欲しいでしょ?」と呆れて言うと、Aは反省する様子も見せず
「いや、それとこれとは別。俺は妻だけEDなんだよね。もう妻相手では勃たない」などと、最悪な発言をします。
よくそんなので奥さん我慢しているものだ… と心底呆れていると、Aは気まずそうに、さらなる修羅場を教えてくれました。
「実は… もう妻には叱られた。一昨日の夜、寝室で待っていた妻が『その場で正座しなさい』なんて言うんだよ。 恐る恐る、正座しながら様子をうかがっていたら、浮気相手と遊びに行った時のカーナビの履歴や、LINEの浮気メッセージを、プリントアウトしたものを見せられて、『これだけ遊んでおいて、私とはしないって、どういうつもり?このまましないつもりなら、私、いつも宅配便を運んでくれるイケメン君とするから!!』だって」
最悪の浮気夫、浮気され妻に、「浮気するから!」と宣言される…。 怒りの最終通告としては、最高の名言ではないでしょうか。元同僚とはいえ、かばう余地ナシの浮気夫Aの話に、苛立ってばかりいましたが、され妻の痛快な名言に、拍手喝采。
ちなみに、A妻は、仕事復帰間近。こんな浮気夫からは、慰謝料と養育費をむしり取って、さっさと捨てちゃえと、心からA妻を応援するのでした。
(ファンファン福岡一般ライター)