年末年始やお盆休みなど長期休暇には夫の実家へ帰省されるご家庭が多いのではないでしょうか。 そんな帰省中に起こった私の冷や汗が出るような、義両親との気まずい出来事をご紹介します。
優しい義両親
夫の両親には、普段から子どもたちをかわいがったり、いろいろと気遣ってもらったりと、本当に良くしてもらっています。 結婚し5年経ちますが、極度に人見知りである私。結婚当初に比べたら、夫の家族にだいぶ打ち解けてきたのでは、と感じていますが、「親しき仲にも礼儀あり」との気持ちを忘れないようにしています。
ですが、夫の実家に行くと、いまだに緊張し気を遣いすぎて正直気疲れしてしまいます。泊まりとなると、帰って来たときには疲れがどっと押し寄せ「は~ぁ、やっぱり家が落ち着くわ」なんて心の声が思わず出てしまうほど。 そんな気苦労が絶えない私に、とある事件が起こりました。
お盆の家族旅行
数年前までは、お盆に私たち家族と義兄弟家族、義両親と大勢で旅行に出かけるのが恒例行事となっています。人数が多くなるため、分かれての車移動になり、私たち家族は義両親の乗る車に同乗させてもらって一緒に長時間の車移動となりました。
旅行先へと向かう車内で、会話がしばらく止まり静まり返っていたそのとき。ふとカーテレビから流れてくるテレビの内容に私は凍りついたのです。
なんと、テレビの内容は「旦那の実家に帰省して嫁が苦労すること特集」だったのです!
「旦那の実家へ帰省することほど苦痛なものはない」
「旦那の実家ではおとなしくしているが、帰宅後に実家でのことを散々愚痴っている」
「年末年始が来ると憂鬱で仕方ない」
「泊まりだと気を遣って寝た気がせず休まらない」 女性芸人がバシバシと直球の会話を繰り広げ、番組は大盛り上がり。それに比べ、どんどん下がる私のテンション。タイミング悪く、会話が止まってしまった車内では番組の内容だけが響き渡る、まさに生き地獄…。
義両親にはとても良くしてもらっているので、そこまでの感情はないのですが、あたかも世間一般の嫁みんながこのような感情を抱いているかのような番組内容に私は終始冷や汗。 できることならこの車内から消え去りたいとまで思うほどでした。
あえて笑いにして、車内が盛り上がっていた方がまだ救われたかもしれませんが、みんな私に気を遣ってなのか、誰も話題に触れぬまま番組内容が変わりました。
これをきっかけに、気を遣いすぎる関係から、気まずい話題でさえも笑いに変えて話せるような、ざっくばらんな関係を築いていきたいと思うようになりました。あんなに生きた心地がしない車内は、今でも脳裏から離れません…。
(ファンファン福岡一般ライター)