3才息子がなかなか言葉を話さず募る不安…でも、あるきっかけで急に変化が

育児中のママは、いつだって我が子の成長を気にかけています。特に一人目の育児は、はじめての子育てに手探り状態。体の大きさや、歩き始める時期、言葉の発育など、「他の子どもと比べて、極端に成長が遅れていないか」と一喜一憂することも多いのではないでしょうか。私の場合、現在5才の娘と3才の息子がいますが、一人目の娘は、特に手もかからず、不安に思うことなんて皆無でした。それゆえ「子育ては、思ったよりも楽勝?!」なんて勘違いをしていました。それが、二人目の育児では一転、発育の遅さに戸惑うことになったのです。

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長女と違っていつまで経っても喋らない3歳の息子…。

 3才になった息子は、4月に幼稚園に入園しました。「息子がもう幼稚園児だなんて、大丈夫かしら…」と不安になってしまうのには、理由がありました。それは発育の遅さ。  手があまりかからなかった娘(長女)の育児経験しかなかった私にとって、色々と遅い息子の育児は、未知の世界でした。例えば、言葉が出始める時期。娘の場合、1才から言葉を話し始め、2才になる頃には、上手に親とおしゃべりして意思疎通がとれるようになっていました。  ですが、息子はいつまで経っても「ぎゃうぎゃうぎゃう〜」と怪獣のような声を出すばかり。たくさん声かけることで、子どもの言葉が出やすくなると聞いて、意識して「○○ちゃん、○○ちゃん」と名前を呼びかけてから、話しかけてみましたが、嬉しそうな顔で抱きついてくるものの、出てくる言葉は「あ゙ぅ〜!」と怪獣語。  絵本の読み聞かせは語彙力を増やすと聞いて、何冊も絵本を読みますが、お利口に絵本に耳を傾ける娘と違い、「ぎゃぅ〜」とはしゃぎ、絵本に興味を示さない息子。いつか話し始めるだろうとゆったり構えていましたが、さすがに不安になったのが1才6ヶ月児健康診査の時のことでした。

発育スピードが違うのは当然。しかし喋らない3歳の息子に周囲は…。

出典:https://www.photo-ac.com/

 周囲の子ども達が、「わんわん、いる」「まんまー」など、カタコトでもおしゃべりしているのに、一切言葉らしい言葉を話さず、怪獣語ばかりの息子。しかも、はじめて会う保健師や医師に緊張したのか、息子は私に抱きついたままギュッと目をつぶって、一言も発しませんでした。  結果「心の発育は、少し心配な面もありますね。もし不安があれば、いつでもご相談くださいね」と要観察になってしまいました。もし一人目の子どもが、こんなにしゃべらなければ、不安になって育児本を読み漁ったりするのでしょう。けれども、娘と同世代の子ども達を見ていると、成長が早い子もいればゆっくりな子もいて、子どもの発育スピードが違うのは当然のような気がします。  「いつか話すようになるでしょう。男の子は、おしゃべりが遅い子も多いことだし…」と焦ることはありませんでした。  けれども周囲は心配するようで、実家の親は「もしかして息子には、障害があるんじゃないか?」と療育の講習会に参加したり、子どもの発育を促す育児本を送りつけてきたり…と、心配もしていないのに、不安をあおるようなおせっかいをしてきました。    さらに、息子の発育の遅さを際立たせていたのが、1才年下の姪っ子の存在。私の妹も女の子を育児中なのですが、当時1才の姪っ子は上手に歌ったり、可愛くおしゃべりをするのです。妹は、実親を喜ばせようと、姪っ子のおしゃべり動画を、家族共有のLINEグループに投稿していました。その動画を横から見て、「おぉーがぁう〜!」としゃべっている息子。手を叩いて、喜ぶ息子の様子に苦笑しながら「姪っ子ちゃんに完全に追い抜かれているよ!おしゃべり頑張ろうね」と、声をかけることもありました。

喋らない3歳の息子がペラペラ喋るように!きっかけはAIスピーカー!

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 そんな息子が、3才の誕生日を迎えました。 「このまま幼稚園でもおしゃべりをしなかったら、療育に通ったり、なにか特別なことをした方がいいのだろうか…」と、さすがに不安が頭をかすめた時、急に息子の口からペラペラと言葉が出てくるようになったのです。  きっかけは、最近購入したAIスピーカーでした。私が「ねぇGoogle、○○○○の曲をかけて」「OK Google!5分経ったら教えて」などと、AIスピーカーに話しかけていると、その日3才になったばかりの息子が突然、こんなことを言いました。  「ねー、くーるる、キュウレンチャァーのちょくかけて!」(意味:Google、キュウレンジャーの曲をかけて)    ついさっきまで、ぎゃうぎゃうと怪獣語だったのに、はっきりと聞き取れる言葉で、AIスピーカーに話しかけると、キャッキャッと笑いました。確かに以前から、私達や娘の言葉を理解して、指示をすればその通りに動けていたので、意思疎通はとれていました。    また怪獣語ではあったものの、一番息子のそばにいる娘は、 「○○したいって言ってるよ」と、彼の言いたいことが分かるようで、話そうという意志はあったようです。 「もしかして、わざと怪獣語しか話さないのかな?本当は、ちゃんと喋れたりして?!」と疑い始めたところへ、先ほどの「くーるる」(笑)    怪獣語で私達をヤキモキとさせた期間、頭のスポンジに色んな言葉を吸収していたようで、3才の誕生日を境に言葉はあふれ出し、あっという間におしゃべりが上手になりました。  もし、今お子さんの言葉が遅いとお悩みの方がいたら、不安にならず、たくさん話しかけてあげて欲しいなと思います。お子さんから、可愛い言葉があふれ出し、「もう!うるさいよー!」と嬉しくも煩わしい日々がやってくるのも近いのですから。 (ファンファン福岡一般ライター)

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