息子と娘は1歳9カ月違いの兄妹。下の子がハイハイをするようになり目が離せなくなったタイミングで、息子がイヤイヤ絶頂期に…! 保育園にも通っておらず、実家も遠方でキャパオーバーになった私は、初めて託児所に子どもたちを預けることにしました。そこで息子が予想外の行動をみせ、周囲を驚かせた出来事がありました。
イヤイヤ期の息子にお手上げ!
2歳の息子は生まれた時から敏感な性格で、夜泣きがひどく、自我も強く、とても手のかかる子でした。イヤイヤ期に突入してからは癇癪も以前に増してひどくなり、気に入らないことがあるとスーパーや車道など、ところかまわず寝そべって泣き叫ぶ始末…。
保育園にも通っていなかったので、家の中でもたびたび起こる癇癪に気が休まる時間がなく、私はついにキャパオーバーとなり、子どもたちの前で泣いてしまいました。
実家は遠方で夫は仕事が忙しく、頼る人がいなかった私は、いつも通っていた子育て支援センター内の「託児制度」を利用することにしました。
4時間のリフレッシュタイム
子育て支援センターには週に2~3回通っていたので、スタッフさんはわが子の性格や扱い方をよく分かってくれていましたし、子どもたちも顔なじみのスタッフさんなので人見知りをすることもありませんでした。
私の住む地域では、託児制度は「1日4時間まで」と決まっていたので、4時間子どもたちを預け、リフレッシュの時間を作ることに。息子に
「今日は〇〇ちゃん(娘)と2人で支援センターで遊んでね。ママは用事が終わったら迎えに来るから、〇〇ちゃんをよろしくね」と言うと、自信に満ちた顔で力強く頷いてくれたので、娘がおもちゃに夢中になっている間に、支援センターをあとにしました。
子どもたちを預けている間、私は数年ぶりにカフェへ行ったり、自分の服を買ったりして、自分の為だけに時間を使いました。涙が出るほど嬉しかったのを覚えています。しかしやっぱり気になるわが子の様子…。
短い時間でも十分にリフレッシュできたので、予定していた時間より30分早く子どもたちを迎えに行きました。
息子の驚きの行動
恐る恐る支援センターのドアを開けると、娘は滑り台を逆からハイハイで登ろうとしています。そして、息子は落ちないように腰を持って支えてあげている姿が目に入りました。
駆け寄ると、嬉しそうに私の方を見る子どもたち。息子に
「娘ちゃんが落ちないように支えてあげてるの?」と聞くと、横からスタッフさんが
「息子くん、すごかったんですよ! 娘ちゃんがイスに座るとイスをずっと支えてくれたり、他のお友達が遊んでいるおもちゃ取ろうとすると、娘ちゃんには他のおもちゃを渡してあげたり。あまりのお兄ちゃんぶりに驚きました!」と。
「え! この子がですか?」と聞き返すと
「そうですよ。『僕が妹を守らなくちゃ!』という気持ちが伝わってきて私が感動しちゃった。息子くん、優しい子に育っていますね」スタッフさんの言葉に、涙がこみあげてきました。
家では本当に手がかかる息子なので、周囲からは「甘やかしすぎたんじゃないか」と言われたこともあります。
でも「この子はやる時はやるから大丈夫!」と私の中で息子を信じるきっかけにもなりました。
息子は「良いお兄ちゃん」とスタッフさんから褒められたのが嬉しかったようで、
「次も娘ちゃんと2人で行くから!」と張り切っていて、以前より少し頼もしくも見えました。たまには子どもと離れてみるのも良いものですね。
(ファンファン福岡公式ライター / canaママ)