春は卒業シーズン。私服の学校も多い小学生では、卒業式に何を着るかは大問題! 特に女子たちの卒服(卒業式に着る服)に対する思いは熱いのです…。わが家の長女の体験を聞いてください。
イマドキの“卒服”とは?
小6の長女の学校では、卒服は高校の制服風のブレザーとミニスカートが定番。でも、スカートなんて全くはかないボーイッシュな長女。
「パンツスーツを探さないと」とネットで検索する日々でした。
そんな中、年末になって長女がひとこと。
「袴(はかま)が着たい」 えっ! 袴?? 思いもよらない言葉にびっくりして理由を聞くと、
「だって、みんな着るんやもん」。 そんなばかな… とママ友にリサーチしてみると、本当に長女の仲のよい友達はみんな袴を着る予定だとか。
こうして卒業式まで3カ月をきって、わが家の袴探しはスタートしました。 まず、七五三のときにお世話になった子ども写真館に電話してみました。その結果、卒業袴の貸し出しもしているということだったので、衣装を見にいくことに。
出遅れた衣裳探し
長女が選んだのは、大正ロマン系のかわいい袴。なかなかいいじゃない? と説明を聞いてみると、た、高い!!
かわいいだけに、ブランド物の着物だったらしく、1日のレンタルで2万9800円! 袴は別料金で、9800円。さらに、当日の着付けはしてもらえないそうで、別に美容室などで着付けと髪のセットを頼む必要があるとのことでした。写真撮影のときのように、オールインワンでやってもらえると思っていた私が甘かった…。 レンタルだけで約4万円。着付け代はいくらかかるのか、今から予約はできるのか?? 人気の着物はどんどん予約が入っているので、取り置きはできないと言われ、とりあえず予約をしたものの、不安でいっぱいでした。
帰ってからも、ネットで調べたりママ友から情報収集したり。卒業袴の予約は前年の6月から始まっているという事実を知りました。袴を着ると決めていた友人たちも、夏休みには見にいっていたそう。 完全に出遅れた~!
ついに決定!
その後、駅近くに着物専用の貸衣装屋さんがあることを教えてもらい、さっそく電話してみると、まだ予約できるとのこと!
衣装を見にいくと、大学生用の卒業袴がずらり! どれを選んでも、長女のサイズに補正してくれるということで、たくさん試着しながら、お気に入りの1着を選びました。
気になる貸衣装代は、着付けや髪のセット、小物もついて2万9800円! さらに特別セールのため、1万円引きの1万9800円になりました! あ~よかった。
たった1日卒業式で着るために、2万円は決して安い金額ではないんだけど、その前の写真館の値段を聞いているだけに、安く感じてしまいました。
それにしても、卒業式の袴。長男が卒業した4年前には、2~3人の女子が着ているだけだったのに、ここ数年で急増しているそうです。
近隣の小学校では、ほとんどの女子が袴を着るそうで、『華美にならない服装で』というお手紙が配られたとか。 小学生に袴は華美なのか。判断の難しいところですが、人生の節目に伝統ある衣装を着るということは悪いことではないような気がします。
高すぎるのは問題ですけどね。 袴を検討しているみなさん、ご予約はお早めに!
(ファンファン福岡一般ライター)