こんにちは。「お金の専門家」の白浜仁子(しらはまともこ)です! お客さまからいただいた「FP(ファイナンシャルプランナー)に聞きたいお金のこと」の疑問にお答えします。
田添 文香さん(仮名)38歳からの相談
38歳独身で1人暮らしです。このまま結婚しない場合、老後のためにいくら用意するべきでしょうか?
![](https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/wp-content/uploads/photo/upload_photo/data/1575576/xlarge_6490884c-bc9a-4b8a-a2ef-a14448105825.jpeg)
老後の生活費を試算してみよう
シングルの老後の生活費は月額15万円が目安です。女性は長生きなので100歳まで生きるとするなら、60歳からの35年間で6300万円が必要ということになります。これは総務省家計調査(2017年)の統計値(下表)をもとに示したものです。
![](https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/wp-content/uploads/photo/external_photo/data/1376764/xlarge_6104f904-1bbf-4ff2-b675-cb62d12e9b67.png)
ただ実際は、人によってどんな暮らしがしたいか、どんな暮らしになりそうかはそれぞれ違うので一概には言えません。 例えば、この調査によると居住費は1万3721円と極端に少ないのが分かりますね。これは、持ち家や賃貸など状況が違う中での統計だからです。先々の住まいはどうなりそうかを踏まえ予算を増減させると、より現実的な金額が分かります。 食費や光熱費も、1人暮らしの今を基に考えるといいですね。ただ、老後は家にいる時間が長くなるので光熱費は2割くらい上乗せしていいかもしれません。その他に、これだけはお金をかけたいという「こだわり」があれば予算を確保します。 例えば食にはこだわりたいとか、旅行は年に何回行きたいとか。それらの費用は全て毎月の予算として加えていきます。
![](https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/wp-content/uploads/photo/upload_photo/data/1575577/xlarge_8cb3ec2a-c16f-4965-9816-77f9ca305319.jpeg)
ねんきんネットで将来の年金額をシミュレーション
一方で、年金は先細りの環境なので厳しめに見積もりたいところです。まずは自分がいくら受け取れるかを知ることから。 年金はこれまでどんな働き方をしてきたかで受け取り額が違います。誕生日ごとに届く「ねんきん定期便」は、これまでの加入期間に対する年金見込みしか確認できませんが、日本年金機構のサイトにある「ねんきんネット」に登録すると今後の働き方を指定しながらシミュレーションできます。ワークプランを考えるいい機会にもなりますね。
まずは、 1)生活費がいくら必要かを統計値や今の生活、価値観などから予想する 2)年金額をシミュレーションする 1) と2)の差額が、老後を迎えるまでに準備すべき資金です。不足分は、今からこつこつ準備していきましょう。
![](https://fanfunfukuoka.nishinippon.co.jp/wp-content/uploads/photo/upload_photo/data/1621162/xlarge_970edc70-28be-4612-80cb-b137ab8a0565.jpeg)
16歳〝年の差婚〟で貯金ゼロ 「老後破産」を防ぐ家計見直しとは