お休みの日も子どもに起こされてゆっくり寝ていられず、年中睡眠不足に悩むママさん。一方、パパはのんびりお昼頃まで寝ている… というご家庭も多いのでは? わが家のなかなか起きないダンナに子どもがとった行動をご紹介します。
休日は遅くまで寝ているダンナ
うちのダンナはとにかく朝が弱く、お休みの日の朝は放っておくと昼近くまで寝ています。平日は仕事の都合で夜が遅く、朝が早い生活。息子が寝てから帰ってきて、起きる前に出ていくような毎日です。
さすがにお休みの日くらいはゆっくり寝かせてあげようと思い、息子が小さい頃は起こさずそっとしていました。
しかし現在、すっかりおしゃべりが達者になった2歳半の息子は、朝ごはんの時に不在の父親を探すようになりました。
「パパは?」と不思議そうな顔です。
普段、息子がおもちゃで遊んでいたり、テレビを見ていたりしても、食事の時はきちんと席につくように教えている私。それにもかかわらず、食事中にパパだけ寝ているのは良くないよね、とダンナとの接し方を軌道修正することに。それ以来、朝ごはんができると
「パパを起こしてきてくれる?」と息子にお願いするようにしました。
しかし… ダンナは手ごわい! なにせ、震度5の地震でも起きなかった人です。息子が大きな声を出して
「パパっ、おーきーてー!!」と絶叫しようとも、どれだけ強く揺すろうとも、まったく起きる気配がありません。
息子も負けじと作戦変更。ダンナの気を引こうと
「パパー、これ、どうじょー」とダンナのメガネやスマホを持ってお布団に乗り込みます。
まったくびくともしないダンナに対し、息子も
「パパ、ねんねー」と諦め、私のところに半べそで戻ってくる休日が続きました。
ダンナ vs 息子
そして、再び休日。お布団の中でモゾモゾしているダンナに対し、いつものように息子が寝室に向かいました。
第1ラウンド、スマートフォン。 わざわざYouTubeのアプリを立ち上げて、ダンナの耳元で大好きなアンパンマンの動画を大音量で流し、楽しむ息子。しかし、ダンナは微動だにせず… ダンナ圧勝。
第2ラウンド、ダイビングヘッドバット。 勢いをつけて、お布団にくるまるダンナに思い切り頭突きをかまします。それでもダンナは夢の中…。やはりダンナ圧勝。
今日も息子の惨敗に終わりそうだな、と思いながら朝ごはんの準備をしていると…
「わー! なんだこれー!」というただならぬダンナの声が聞こえてきました。
何事かと思い寝室に向かうと、まだ寝ぼけているダンナの顔に、朝ごはんのおにぎりと卵焼きが乗せられているではありませんか! 私はその想像だにしていなかった珍妙な風景に笑い崩れてしまいました。
「俺は仏壇か!」とダンナの叫び声がこだまする横で、
「パパ、起っきしたー!」と満足そうにニコニコ笑う息子。
朝ごはんを持っていけば、食いしん坊のダンナが喜んで跳び起きると思ったのかもしれません。ここまで長い道のりでしたが、やっと息子の勝利を見ることができた日曜の朝でした。
(ファンファン福岡一般ライター)