エアコンはつけっぱなしがお得? 夏の電気代節約術

 ようやく夏らしくなってきました。エアコンはなくてはならない存在ですが、同時に私たちを悩ますのが「電気代」です。けれど実は、ちょっとした工夫で節約することができるんです。今回は誰でも今すぐ簡単にできる、エアコンの節約方法を五つ伝授します。

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エアコンつけっぱなしは35分まで

 エアコンは暑くなった部屋を設定温度まで冷やす際に多くの電気を使います。つまり最初の運転開始時が一番電気を使うんですね。逆に一度部屋を冷やしてしまえば、その後はそれほど電気を消費しません。したがって、部屋が冷えた後は、運転モードを「冷房」から「自動」にした方が電気代の節約になりやすいのだそうです。  注意したいのは、短時間で電源をON/OFFするとき。「ちょっと外出するので、エアコンを止めておこう」「部屋が冷えてきたし、もったいないので少しエアコンを止めよう」と小まめに電源を入れたり切ったりすると、かえって電気代がかさんでしまう恐れがあります。  空調機器メーカー「ダイキン工業」の検証実験によると、日中は35分まで、夜は18分までであれば、エアコンを「つけっぱなし」にした方が節約になるという結果が出ています。「近くのコンビニに行く」など、日中35分までの短時間の外出であれば「つけっぱなし」にしておくのが良いでしょう。一方、何時間も部屋から離れる場合は、エアコンは止めておくことをお薦めします。

風向きは「上向き」「水平」に

出典:ファンファン福岡

 空気の性質として、冷たい空気は部屋の下に、暖かい空気は部屋の上にたまります。エアコンの風向きを「下向き」に設定していると、足元にばかり冷やしてしまい、部屋全体を冷やすことができず、時間が経っても涼しくなりません。そのためにエアコンの設定温度を下げることになり、余計に電気代がかかってしまいます。  ポイントは、風向きを「上向き」もしくは「水平」に設定することです。こうすることで部屋全体に冷たい空気が行き渡るようになります。  また、扇風機やサーキュレーターで部屋の下にたまった冷たい空気を上に向かって流すと、空気の循環がより改善するので効果的です。

設定温度を上げて節電

出典:ファンファン福岡

 冷房は「設定温度」を上げるほど、消費電力が節約できます。設定温度を1℃上げるだけで、約10%もの消費電力削減につながるとも言われています。逆に寒気を感じる温度まで下げると、電気代は高くなり、体にも良くありません。  環境省が推奨する冷房時の室温の目安は28℃。特別な理由がない限りは室温が28℃前後になるよう設定することをお薦めします。ただし、発汗機能が十分でない小さな子どもや高齢者がいる場合は配慮も必要です。

フィルター、室外機の掃除が大事

 エアコンの「フィルター」が汚れていると、冷たい空気を効率よく吐き出せなくなり、余計に電気代がかかってしまいます。小まめに掃除し、空気の通り道を作ることが節約のポイントです。  また、部屋の外にある「室外機」も定期的に掃除しましょう。汚れていると熱の放出が遮られるため無駄な電力を使うことになります。夏にエアコンを使いはじめるタイミングできれいにしておきましょう。

フィルターの掃除方法

 ・エアコンのカバーを開け、掃除機でフィルター表面のほこりを吸い取る  ・汚れがひどい場合はフィルターを外し水洗いする。中性洗剤などを使うのも効果的  ※夏場は2週間に1度、掃除するのがベスト

出典:ファンファン福岡

室外機の掃除方法

 ・表面や裏面に付着した汚れやほこりを、雑巾などで拭きとる  ・室外機下面にある「水抜き穴」に詰まったごみを取り出す  ・ファンの前をふさいでいる枯れ葉などのごみを片付ける  ※掃除は年1度が目安

出典:ファンファン福岡

窓の「断熱」も忘れずに

 窓ガラスは薄く、屋外の熱を通しやすい性質があります。窓を「断熱」すれば部屋が自然と涼しくなり、節電にもつながります。エアコンを使用せずに済むこともあります。  【窓の断熱方法】  ・遮光カーテンを使う  ・屋外によしず、すだれ、グリーンカーテンなどを設置する  ・断熱シートや断熱スプレーを使って、窓の表面を断熱加工する  以上、夏場のエアコン節約術をご紹介しました。ちりも積もれば山となるもので、毎日根気よく続ければト電気代を抑えることができ、節約につながります。今回紹介した方法は誰でも簡単にできるものなので、ぜひ参考にしてみてください。

出典:mymo

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