産後あるある? 手伝いに来てくれた実母と険悪ムードに

 私には2人の子どもがいますが、どちらも出産の際には里帰りをしませんでした。1人目の産後は実母に自宅まで来てもらい、泊まりで床上げまでの手伝いをお願いしたのですが、来てすぐに険悪ムードが漂い、早々に母は帰ることになったのです。そのときのエピソードをお話ししたいと思います。

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実母が来てくれることに

出典:iStock.com/paulaphoto

 私が初めての出産をしたときのことです。里帰りはせず、母に頼んで実家から車で2時間ほどの私の自宅に、泊まりで手伝いに来てもらうことになっていました。産後すぐに来てくれた母のために、私は慣れない家に来てもらうのだからといろいろと準備をし、普段は取っていない新聞契約までしました。  

 母にとって、普段は暮らしていない家や街なので、慣れない中での生活は大変だったと思います。それでも出来るだけ快適に過ごしてもらおうと、私は何かと母に対して気を使い、家の中の使い勝手を母に細かく説明しました。  

 ご飯を作ってもらうにしても、わが家はIHで実家はガスこんろ。私は母がちゃんと使えるかどうかが心配だし、母は母で初めてのIHで使い勝手が分からず。火加減など、いつもと同じように料理ができないことでやりにくそうでした。  

 そしてお風呂。これもオール電化だったわが家は実家のお風呂とお湯の出し方などが違います。今思えば、母は大して気にしていなかったかもしれませんが、私は「ちゃんと使えているかな」「大丈夫かな」といちいち気になり、体も気持ちも全然休めずにいました。  

 1番気を使ったのは赤ちゃんが泣いたときでした。

思わぬ結果に

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 これは母が実家に帰ってから改めて実感しましたが、誰か人がいると、何か言われるわけでもないのに「早く泣きやませないと」と思ってしまうのです。
 普段なら、日中家にいるのは私と赤ちゃんだけですし、夜は気を使わずに過ごせる夫が加わるだけなので、多少泣いていても「ちょっと待ってね~」なんて言って過ごせるんですが、母がいるとそうもいきませんでした。    そんな風に、もしかすると必要以上にいろいろと気にしたり気を使ったりしていた私。産後で自分の体や赤ちゃんの世話など、余裕のないところに、気持ちも疲れ果ててしまいました。母は母で慣れない中、心身ともに疲れていたと思います。  

 結局のところ、いろいろな頼みごとも私は母より夫への方が言いやすく、家事のちょっとしたことや買い物なども夫に頼むようになりました。母も疲れているだろうから、夫に頼れるところは頼ろうと思ったこともあるのですが、それが続くうちに、母が
 「私がいるのにどうして私に頼まないの?」となり、険悪ムードに。  
 もはやその頃はお互いに、何のために手伝いに来てもらってるんだろう、何のために手伝いに来たんだろうと思っていたような気がします。  

 その結果、なんと母は1週間もたたずに実家へと帰ってしまいました。 けんか別れのような感じではなく、
 「旦那さんも結構手伝ってくれるし、大丈夫そうだよね! 1回帰ってまた大変そうなら来るね!」という感じでしたので、その後気まずい雰囲気にはなりませんでした。  

 母が実家に戻ってからは、幸い夫が申し分ないほど家事や掃除、赤ちゃんのお世話などをしてくれたので、私は無理をすることなく、むしろ気楽に過ごせました。初めての出産、子育てで不安も大きかったため、母に来てもらうことにしたのですが、母とは別々に暮らすようになって数年がたっていましたし、気遣いや頼り方の加減が難しかったです。  

 最初から夫と2人で頑張ればよかったと心の底から思い、2人目の出産の際には最初から手伝いはお願いしませんでした。今思うと、産後の実母との衝突は産後あるあるだったのかなとも思いますが、1週間もたたずに帰ってしまったなんて、私にとっては衝撃的な思い出です。

(ファンファン福岡一般ライター)

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