義実家に行く度に、腹痛になる小学1年生の息子。義母や息子に聞いても原因は不明でした。そんなある日、義実家でお昼を食べる機会があり、衝撃の原因が判明します。そして私が注意しても、聞く耳を持たない義母にとった作戦とは?
息子の腹痛の原因
数年前の出来事です。
夏休みに入った息子は、私の仕事の都合で週に何回か義実家で過ごしていました。いつも
「楽しかった」と満足そうに帰ってくる息子ですが、私には気になることがありました。
義実家に預けた日は必ずといっていいほど腹痛を訴えるのです。
「おばあちゃんの家で食べすぎた?」と聞いても首を横に振ります。食べた物を細かく聞いても特におかしな点はありませんでした。
そんなある日。義実家で私、息子、幼稚園生の娘の3人で昼食を取る機会がありました。義母が茹でたそうめんを一口食べましたが、どうも味がおかしいのです。変わった麺つゆを使っているのかな? と思い、ボトルを見た瞬間… 私は慌てて
「ストップ!」と叫びました。
すぐさま子どもたちに、そうめんを食べるのをやめさせます。なんと麺つゆは1年以上賞味期限が切れていたのです!
「お義母さん、これ賞味期限が切れてます」隣の部屋にいた義母に告げると
「あら、でもさっき開けたばっかりだから大丈夫よ」とけろりとした顔で言います。
「でも、1年以上前のものですよ」と私が反論しても
「未開封だから気にしないでいいわよ!」と笑い飛ばす義母。微妙な顔をする子どもたちに、私は一緒に出されたおにぎりだけ食べるように言いました。
義実家 衝撃の習慣が発覚
それから私は、義実家に行くたびに賞味期限を確認するようになりました。そこで衝撃の事実が判明します。
おまんじゅうも、食卓の菓子パンも、賞味期限が切れているものばかり。驚きの連続でした 。1番衝撃だったのは、1年半前に期限が切れている、使いかけのチューブ入りわさびを義父が平然と使用していたことです。
私は確信しました。息子の腹痛は、この賞味期限切れの食品たちのせいだと! 夫にも話しましたが、苦笑いをしながら
「うちはあんまり賞味期限気にしないから…」と答えるだけ。
「大人の私たちはまだしも、子どもたちが食べてお腹を壊したらどうするの?」全く問題にしてくれない夫にイライラが募ります。
「そうだけど、長年のことだし言っても無駄、無駄!」夫は役に立たないと悟り、私は別の作戦を立てることにしました。
ある“作戦”で義母に対抗することに!
私は息子に賞味期限とは何かを教え、期限を過ぎているものは口に入れないよう言いました。家にあるさまざまな食品を例に見方を教えると、興味を持った息子は自分から賞味期限を気にするようになったのです。
それは義実家でも同じでした。息子が言うには、義実家でも賞味期限切れを指摘し
「食べても大丈夫」と義母に言われても口にしなかったそうです。
おかげで息子の腹痛はおさまりました。義母に言っても無駄ならば、息子に自衛する力を身につけさせるしかないと思った私の作戦は大成功!
でもそれで義実家が賞味期限を守るようになったかと言えば、残念ながらそうではありません。これからも自分の身は自分で守っていくしかないようです。
頼もしい息子
小学3年生になった息子は、今やわが家の賞味期限マスターとなっています。よく冷蔵庫をのぞきこんでは
「もうすぐ賞味期限が切れるよ」と教えてくれます。
義母には困りましたが、息子にとっては人任せにせず、自分で確認する大切さを知るいいきっかけになったと思います。親の目が届かないところでも自己判断できるよう、日頃からいろんなことを教えておくことの重要さを改めて感じた出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター / Sao)