子どもの誕生日会は楽しいひとときですが、一方でプレゼントやデザートなど、親は準備に追われますよね。次男の誕生日にネット注文したお寿司を店舗に取りに行くと…。私がやらかしてしまった、息子の誕生日の失敗談です。
誕生日会の朝 ドタバタで準備
次男8歳の誕生日は週末だったこともあり、朝から車で2時間ほど離れた子ども向けのイベントへ出かけ、誕生日会は夕方行う予定でした。朝、イベントへ出かける準備と並行して、誕生日会のリクエストデザート、巨大ゼリーやクッキーを作ったり、部屋の飾り付けをしたりとドタバタ。
「お母さん、お寿司注文してくれた?」と息子。
「あぶない、あぶない、忘れるところだった!」と、出かける前に慌ててパソコンを開いた私。忙しさからテンションがあがり、
「今日は誕生日会だから美味しいネタ食べようね〜!」と財布の紐がゆるみ、いつもは高価で控えていた豪華なネタを買い物かごに入れたのでした。
ネット注文するのは初めての回転寿司で、会員登録をすませ、受け取りは夕方6時に設定し、注文確定ボタンを「ポチッ」。念の為、注文コードをスマホで撮り注文終了。
誕生日会メインの寿司を受け取りに
「ぼくの誕生日会はお寿司だ!」と嬉しそうな次男の笑顔。朝のうちに全て準備を終わらせていたので、私も気が楽でした。あとは、お寿司屋さんへ寄って注文した品を受け取って帰宅するだけです。
お寿司を受け取りに私が店内へ。レジカウンターで、店員の方に予約の名前と電話番号を伝えると、
「あの〜お客様」と困った表情の店員の方。
「何度調べてもお客様からのご注文が確認できないんです」
「え? そんなはずはないと思うんですが、カードで支払いも済ませていますので」と、動揺した私の声はうわずっていました。
「お客様、注文番号はおわかりになりますでしょうか?」どうだ! と言わんばかりにスマホ画面を店員の方に見せました。
注文した寿司は何処へ?
「あの〜お客様、申し上げにくいのですが、お客様がご注文されたこちらの店舗は愛知県の店舗のようですが…」
「え? 愛知県?」愛知県といえばここから100キロ以上? 車で高速道路を走っても2時間以上? と、パニック状態の私に、
「確かに、店舗のある地名は同じですが漢字が少々違いますので、おそらく見間違えられたのかと…」と控えめに言われました。
結局のところ、間違えて注文してしまった他県店舗へ取りに行くことはできない上、返金も当然できるわけもなく、
「お寿司はスタッフのみなさんで食べてください」と、愛知県の店舗へ伝えてもらい、泣く泣くお店を後にしました。
家族の反応は如何に!?
やってしまった… 家族のどんな批判も受け止めよう、と覚悟をして車内で待っていた家族に
「ごめん… じつは」と理由を話すと…。
「まじか〜〜!」と夫も子どもたちも、まさかの大笑い。
「しょうがないじゃん。今ごろ愛知県のお寿司屋さんで、みんな美味しいって、うちのお寿司食べてくれるよ」と、笑顔の次男。
家族の反応に、嬉しさと申し訳なさで涙が出そうになりました。その後、スーパーの惣菜を買って誕生会はなんとか無事に終えることができました。しかし、考えれば考えるほど自分の失態に後悔の念。
「高級サバの押し寿司を注文するんじゃなかった…」
あれからというもの、子どもの誕生日が近づくたびに、
「お母さん、そういえばさ〜」と私の大失態が話題となり、ある意味わが家のおいしいネタとなりました。私のようなやらかしをする方は滅多にいないと思いますが、ネット注文はよく確認して「ポチッ」っとしましょうね。
(ファンファン福岡公式ライター/モモ☆タロー)