春の不安! PTAの役員決めが理不尽だと感じる3つの理由

 4月、子どもの新学期が始まったらまず行われるのがPTAの役員決めです。学級ごとに集まり、その年のクラス役員を決めます。毎年この季節が巡ってくると憂鬱になる、という親御さんは多いのでは? 小学校でPTA本部役員を2年間務めた私が、実際に見て感じたPTA役員決めが「理不尽だ」と感じた理由をお話します。

目次

1. 1子1回の原則

出典:写真AC

 「どの保護者も平等にPTAに関わるべき」。PTAの役員決めにはそんな暗黙の了解があります。そのため、わが子が通う小学校では、1子につき1回は引き受けるという原則がありました。  でも私は実際にPTA本部役員を経験して、この原則は本当に平等なのか疑問を持つようになりました。  私には子どもが2人います。上の子どもの役員を引き受けた時、下の子どもは幼稚園に入ったばかりでした。幼稚園がまだ午前保育の間に小学校の役員会があったり、学年末の役員の仕事が忙しい時に限って、幼稚園でインフルエンザが流行し、休園になって困ったこともありました。  子どもが2人でもこの状態です。同じクラスには、4人兄弟のお母さんもいました。「1子1回」の原則に従って、毎年のように役員をしていてとても忙しそうでした。  この原則は一見平等のようにみえますが、各家庭の負担という観点からはどうなのかな? と感じています。

2. 不公平感が否めない

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 私がPTA本部役員をしていた時に、PTA会員にアンケートを行いました。その結果、多くの保護者がPTAは不公平だと感じていることがわかりました。  6年間役員をすることなく卒業する家庭があることや、同じPTA役員と言っても、役職のない役員から委員長や書記、会計など大きな役割を担う役員もあることが不公平と感じている理由のようです。  私たちPTA本部は、このアンケート結果をもとに、毎年どの家庭も学校活動に携わるように係活動を新設したり、委員長などの大きな役割は「子ども2子分」相当とするなどPTA改革を実施しました。少しでも不公平感を払拭できたらという思いからでした。

3. そもそも時代にあわない!?

 またPTA活動には、時代に合わないものがあるとも感じました。例えばベルマーク作業。わが子の学校では、年に2回保護者が集まってベルマーク集計作業を行っています。  元々はベルマーク作業の名のもと、保護者が学校へ出向いて情報交換したり、学校に必要なものを寄付できたりすることが良かったのだと思います。しかし、今やそんなことで仕事を休むのは割に合わないとの声が多くありました。  「PTAは時代に合っていない」と保護者が感じている。だから「これ以上PTAに関わりたくない」となる。その負の感情が、PTA役員決めを理不尽にしている根源なのかもしれません。

大切なのは心の持ち方

出典:写真AC

 ではどうすれば、PTAに負の感情を抱かなくなるのでしょうか? 私は、本当に必要なPTA、やってみたいと思うPTAを自分たちで作ればいいのだと思います。  実際、私達の代がアンケートをもとにPTA改革をしてみると、PTAに関わってもいいな、来年はやってみようかなと立候補する保護者が増えました。前向きな気持ちで集まる保護者の間では、意見も活発で、それぞれの得意分野を生かしながら活動できるようになったそうです。  PTA役員決めには確かに理不尽だと思う理由があります。でも理不尽と感じるかどうかは心の持ち方次第。これが、私が2年間PTA本部役員をしてわかったことです。 (ファンファン福岡公式ライター/らみ)

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