お正月も食中毒に要注意! 家族そろって悲惨なお正月に…

 数年前のお正月の出来事です。親戚で集まり、ごちそうを囲みました。お寿司、オードブルなどが並ぶなか、メイン料理は「海鮮しゃぶしゃぶ」でした。お取り寄せをしたエビやカニをしゃぶしゃぶでお腹いっぱい食べた後、わが家に起きた悲劇とは?

目次

お正月は何をお取り寄せする?

写真AC

 お正月のごちそうといえば、海鮮、お寿司、オードブルなど豪華な食事が浮かびます。わが家は毎年、大みそかから親戚10人ほどが義実家に集まり 、みんなで飲んで食べて賑やかにお正月を迎えます。豪華なごちそうが嬉しくて、ついつい食べ過ぎてしまいます。

 今年は何を食べようか? 相談しながらおいしい物を探し、お取り寄せをすることも楽しみの一つ。お取り寄せブームの影響もあり、「仙台の牛タンがおいしかった」とか、「北海道のいくらもいいよ」とか、相談しながら色々なお取り寄せを楽しんでいました。

 その年は、エビとカニをお取り寄せすることに。料理のメインは「海鮮しゃぶしゃぶ」決まりました。

ごちそうの準備は大変

 大みそか、私が注文したエビやカニが、クール便で義実家に届きました。その他にもいろいろな食材を買い込んで、冷蔵庫はもういっぱいです。ドリンクは冷やしたいし、肉、魚も入れておきたいし…。カニやエビは冷蔵庫には入りそうにありません。

 義母の
 「寒い季節だから自然解凍で大丈夫よ」という一言で、エビとカニは廊下で自然解凍することになりました。

 夕食に食べる予定だったので、昼前から廊下で自然解凍します。季節は12月。外は寒く廊下は冷え込んでいます。「冷蔵庫と同じくらいの寒い気温だから大丈夫!」と私も思っていました。

しゃぶしゃぶは“さっと”がおいしい?!

写真AC

 夕方になり親戚が集合。ごちそうがテーブルに並びます。自然解凍したエビやカニも海鮮しゃぶしゃぶで食べました。

 しっかり火を通すよりも、さっと火を通す方がおいしいと気づくと、みんな“さっと”湯にくぐらせるだけで食べていました。半生でプリプリした食感は、格別です!

 あまりのおいしさに、どんどんなくなっていくエビやカニ。最初は殻をむくことが面倒だと言っていた、わが家の10歳と6歳の姉妹も 、一口食べるとおいしくて
 「もっと、もっと!」と催促をしていました。

 好評のうちに海鮮しゃぶしゃぶを食べきり
 「毎年これにしよう!」と言うくらい、みんな大満足の食卓となりました。

楽しいお正月が一転

写真AC

 お腹いっぱいで帰宅しましたが、翌朝になってみると家族全員がトイレに駆け込むことに…。嘔吐、下痢で入れ替わり、トイレにこもるという、お正月から悲惨な光景となってしまいました。

 原因は、間違った解凍方法で食べた海鮮しゃぶしゃぶ! 外は寒いとはいえ、家の中は暖房であったか。しかも、しゃぶしゃぶは、“さっと”がおいしいと、しっかりと火を通さなかったため、食中毒の原因となってしまったようです。

 欲張って大量にエビを食べた夫は、特に症状が重く、嘔吐が続きました。トイレから出てくることができず、
 「もうエビはしばらく食べない…」とぐったりしていました 。そして、お正月から家族全員で急患にお世話になったのです。

食材には細心の注意を!

 やっと症状が落ち着いて食べることができるようになっても、しばらくは、おかゆ、うどん、ゼリーなど消化に良い物しか受け付けず…。

 私の実家で食べるはずだった、おせち、焼肉、寿司などは全て食べることができませんでした。義実家より実家でのんびりごちそうを食べることを楽しみにしていた私にとって、散々なお正月となってしまいました 。

 子どもたちは、それからエビ、カニ嫌いになり、それ以来、海鮮しゃぶしゃぶは食べていません。みなさんも冷凍食材の解凍には十分に注意をして、しっかり火を通して食べることを忘れずに! 楽しいお正月をお過ごしください。

(ファンファン福岡公式ライター / iroha)

※この記事内容は公開日時点での情報です。

著者情報

ファンファン福岡(fanfunfukuoka)は、街ネタやグルメ、コラム、イベント等、地元福岡・博多・天神の情報が満載の街メディア。「福岡の、人が動き、人を動かし、街を動かす」メディアを目指しています。

目次