こんにちは、インテリアコーディネーターの松田です。新しい年をおしゃれに迎えたいと思いつつ、なんだか和の要素が強くてインテリアになじまないのが悩み…。そんな方でも簡単にできる、おしゃれなお正月飾りやテーブルコーディネートのコツをご紹介します。
そもそもお正月飾りには何があるの?
お正月飾りといっても、なにを用意すればよいのでしょうか? そもそもお正月飾りとは、新しい「歳神(としがみ)様」をお迎えするためのもの。まずは、基本の3つの飾りを解説します。大掃除を終えた12月26日~28日ごろまたは30日に、一つでもよいので準備して華やかな雰囲気で新年をお迎えしましょう。
門松・松飾り
クリスマスが終わると、オフィスや商業施設の入り口に飾られている「門松(かどまつ)」を目にしますよね。一気に年の瀬感が高まり、大掃除が終わっていないとちょっと慌ててしまいます。そんな門松ですが、歳神様が迷わずに降り立てるようにするための目印なんですよ。
本格的な門松は、3本の竹と松で作られます。常緑の「松」とまっすぐ伸びる「竹」は生命力があり、長寿や繁栄をあらわしたお目出たいものです。梅や葉牡丹(はぼたん)で華やかに飾られているものからシンプルに松だけを飾ったものもあります。
しめ飾り
雑貨屋さんや100円ショップでも取り扱っている「しめ縄飾り」。リース感覚で、お正月に飾っている方も多いのでは?
実はこのしめ縄、歳神様に「ここから先も、神様の世界くらいに清浄な場所ですよ!」とお知らせするためのアイテムです。また家のなかに災いが入ってこないようにする結界でもあります。歳神様をお迎えするために、大掃除をしっかりと終わらせて玄関に飾りましょう。
鏡もち
お餅を重ねたうえにみかんを乗せたおなじみの「鏡もち」ですが、歴史は古く平安時代にはあったと言われています。でも「鏡…?」って、疑問に思いませんか? 昔のこの世とあの世の境界線だった青銅製の鏡に似ているから、この名前がついたようです。
歳神様へのお供えものであると同時に、神様が宿る依り代(よりしろ)にもなります。串柿や干しするめ・昆布など縁起のよいものといっしょに飾り、1月11日にお餅を割って食べます。鏡開きといって、神様の力を分けていただく風習です。
モダンでおしゃれなお正月飾りにするポイント
100円ショップなどで売っているしめ縄やミニ門松などのお正月飾りは、色とりどりの飾りや水引がついているものが多いですよね。キラキラしていて豪華ですが、どうしても派手になってしまいます。洋風のインテリアにはあまりマッチしなくてお正月飾りをためらってしまう… なんてことも。
そんなときは、思い切って飾りを取り外して、シンプルにしてみるとおしゃれになります。華やかさが足りないときは、南天(なんてん)の赤い実を添えたり、紅白の水引を加えたりしてみてください。すっきりとモダンな雰囲気になり、洋風の家にも映えますよ。
100円ショップグッズで華やかなテーブルコーディネートに♪
お正月らしいテーブルコーディネートのポイントは、赤・白・黒の色使い。そこに金銀を加えて。お正月シーズンには、100円ショップにも華やかな食器やアイテムが並びますよね。プチプラグッズで素敵なコーディネートを楽しみましょう。
赤い画用紙をマット代わりに
赤いテーブルクロスや敷物の代わりに、赤い画用紙を敷いてみましょう。和紙やシボのある紙などがあれば、もっと雰囲気が高まります。漆器風の黒い器や半月盆などを置いて、赤と黒のコントラストがぐっとテーブルを引き締めてくれますよ。
金彩の施された白い器をプラス
この季節になると白に金の縁取りや模様が描かれた器が販売されます。お正月らしい華やかさを出せますよ。梅型の小鉢も使いやすく、一つあると便利なアイテムです。白い器を赤い敷物に組み合わせればお正月らしくなります。
ガラスの器もキレイ
夏の器として活躍するガラスですが、雪や氷のきらめきをイメージさせるので冬にもぴったり。お正月には、光を反射して、テーブルをキレイに見せてくれるカットグラスなどがおすすめです。たくさん使うと寒々とした印象になるので酒器、または、なますなど冷たいお料理を少しだけ盛り付ける用に使ってみてくださいね。
おしゃれなお正月飾りで新年を迎えましょう
新しい年を気持ちよく迎えるために、きちんとお正月飾りを準備したいですよね。少しインテリアにあわないかもと悩ましい100円ショップのアイテムでも、ほんの少し工夫をすればおしゃれに飾ることができます。お正月の華やかさを残しつつ、洗練されたモダンなお正月飾りや、素敵なテーブルコーディネートを楽しんでくださいね。
(ファンファン福岡公式ライター/松田)