これは、私が初めて義実家へ挨拶に行った時の体験談です。旦那の性格は、思ったことは言うけれど、年上の人から可愛がられることが多く、相手の様子を見つつ自分が言った発言に対してもフォローを入れて話すタイプ。自分の両親に対しては、ほとんど反論することがない人でした。そんな息子のことが大好きな義母。初めて会った時に、義母に言われたのは衝撃の一言でした…!
義実家へ初めての挨拶
私と旦那は職場恋愛で、結婚前に同棲をしていました。ところが、旦那は両親にだまって家を借りていたようです。
後から聞いた話ですが、義母は私のことを「無理やり息子に賃貸を契約させ、住み着いている女」と思っていたとか…。
そんなことを知らない私は、彼に
「祭りで地元に帰るから、ついてきてほしい」と言われ、彼の実家に初めて挨拶に行く事になりました。
義実家に着くと、いなくなる旦那
実家に着くなり、旦那は
「祭りの準備があるから」といなくなってしまい、義母と私は2人で過ごすことになりました。ものすごく嫌でしたが
「午後には帰ってくる!」という旦那の言葉を信じて覚悟を決めました。
義母の第一印象は「息子には関心があるが、私には関心がない人」。私が挨拶しても、返事すらなかったのを覚えています。人に媚びることなく、自分の中で優先順位がはっきりしている人だと思いました。
そんな義母ですが、旦那の部屋へと案内してくれました。息子との思い出写真を見せてくれるところまでは良かったのですが
「息子は前にも、当時の彼女と一緒に住もうとしていたの。結局話は無くなったけどね…」
「なんであんたを選んだのか知らないけど、私の息子は素敵だから、結婚しようと思えば別の人とも結婚できると思う」
「まぁ息子が連れてきたから、今のところはあんたと結婚するつもりかもね」など嫌味を連発! 腹立たしかったですが、息子への愛が深い人だから仕方ないと思って微笑みを絶やさず聞いていました。
義母と2人で買い物へ
その後、義母と2人で食材を買いに行くことになりました。車で2人になるのは緊張したのですが、車中ではとんでもない話が始まりました。
「息子は昔から優しくて、嫌だと思っても言うことを聞いてくれる、本当に優しい子なの」また息子への愛を語っているなと思いきや、驚きの発言が続きます。
「だから、あんたの言うことは思い通りになると思うわ。例え息子が嫌と思っていても、言うことを聞いてくれるから。でも私がいる限り、お前の思い通りにはさせないから! 今日はそれだけ言いたかったの」と表情を変えることもなく、ただ淡々と言われました。
当時の私は驚きすぎて、返事もできずに放心状態になりました。その後の記憶はありません。気付いたら旦那と2人で帰宅していたことだけは覚えています。
現実にこんな人がいるとは…
彼の実家に行くまで知らなかったのですが、同棲した後、義母は旦那の部署に直接電話して、元気か確認をしていたことが何度かあったと上司から聞きました。
旦那がいる前では“息子の面倒を見る良いお母さん”という印象だったので、よく言えば息子への愛情が深い人なのでしょう。きっと元々、私に対していい印象は持っていなかったはずですが、最終的には、想像を遥かに超える発言をしてきた義母でした。
旦那が知らない親の顔がある
ドラマで同じようなシーンを見たことがありますが、“彼氏の実家がお金持ちで資産家の設定”が多いと思います。
彼の実家は共働きの一般的な家庭です。どこからこんな発言が出てくるのか謎ですが、プライドの高さは地域性、年代が関係しているかもしれません。
もちろん挨拶に行く前に、聞かれそうなことを旦那に確認していましたが
「俺の親はそんなこと言わない。バカにするな!」と怒っていました。実際には、旦那も知らない親の顔があるものです。
こんな挨拶体験でしたが、結婚してもう10年目。自分が辛く耐えられない時、旦那が自分の味方になってくれるのか、親の味方になるかで今後結婚生活が続けられるか決まってくると思います。
旦那がどう対応するのか、しっかり見極めて結婚することをおすすめします。
(ファンファン福岡公式ライター / shannon)