あけましておめでとうございます。晴れやかな気持ちで新年を迎えたいところですが、まだまだ続くであろう感染予防対策や外出自粛など、先が見えない不安やストレスを感じている人も多いかもしれません。その不安感を食事で少しでも改善できればうれしいですね。
不安感の原因の一つは脳の“幸せ感”不足。セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリンなど、さまざまな脳内ホルモンのバランスが崩れると感情のコントロールが難しくなり、不安やストレスを感じやすくなるのです。 幸せホルモンと呼ばれるセロトニンやドーパミンなどの材料はタンパク質。つまり、不安やストレスの軽減には、タンパク質を中心とした栄養豊富な食事がとても重要です。幸せホルモンの合成には、ビタミンやミネラルなどの「補酵素」「補因子」も必要。特に月経がある女性に不足しがちな「鉄」は、骨や皮膚、粘膜の材料としても重要なので、サプリメントなども利用しながら積極的に取りたい栄養素です。
肉や魚などの動物性タンパク質と、大豆製品に含まれる植物性タンパク質の両方を取り入れると、消化吸収されるアミノ酸のバランスがよくなります。鶏肉や豚肉、カツオ、マグロ、豆腐や納豆を積極的に食べ、鉄は豚レバーやアサリ、牛肉での補給を意識してみてください。血糖値の乱高下は不安を強めるので、主食は控えめに。 ちなみにセロトニンやドーパミンを合成してくれるのは腸内細菌。発酵食品と食物繊維も毎日取り入れて、腸から幸せに。 Enjoy! Precious life with happy hormones!
武田りわ
福岡市城南区梅林にある「タケダビューティークリニック」院長。 お酒と旅と家族をこよなく愛する皮膚科医・美容皮膚科医。 美容医療と漢方、オーソモレキュラー医学(栄養療法)を取り入れた統合治療に注力。
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