10歳の長男が、幼少期の頃お世話になった「鬼から電話」アプリ。ダメ元でイマドキ2歳児にも試してみたところ、衰え知らずの効果を発揮した体験談です。
魔の2歳児 手に負えない次男
2歳にしてすでに、YouTubeを使いこなしている次男。好きなテレビ番組がやっていない時には、好みのキッズ動画をYouTubeであさる超現代っ子です。
しかし、そんな次男にも、怖いものがあります。それは、「鬼から電話」アプリの赤鬼です。
次男は、絵に描いたような“魔の2歳児”。「やりたい!」「欲しい!」と思ったことには、どんな手を使ってでも成し遂げようとするから困ります。
「ダメ!」と、いくら注意をしても怒っても、聞く耳持たず。道路には飛び出る、欲しいお菓子はその場で開ける… など、全く手に負えません。
「お兄ちゃんは、こんなに大変じゃなかったのに…。どうして、下の子だけ!?」と、産んだ当の私は、気が狂いそうな日々を過ごしていました。
そんなある日のことです。泣きじゃくる次男の相手で狼狽している私の隣で、夫が電話をし始めました。
「もしもし、赤鬼さんですか?」
鬼から電話アプリの効果は?
「もしもし、赤鬼です。」 今まで聞いたことのない、低くてドスのきいた声を耳にした途端、固まる次男。さっきまで散々泣きわめいていたのが嘘のように、ピタッと泣き止み、電話中の夫を凝視し始めました。
赤鬼「え?また、言うことを聞いてくれないんですか?」
夫「はい。もうすぐ晩ご飯なのに、今からお菓子を食べると言って聞かなくて…」 夫と赤鬼との会話を聞いて怖くなったのか、顔が青ざめ、怯え始める次男。
「すぐ電話に代わってください。」と、赤鬼が言うや否や、テーブルから逃げ出しました。
「パパ、そのお電話切ってー!」
「もう、お菓子食べるって言わない? ちゃんと座って、晩ご飯食べる?」夫からの問いかけに、ブンブンと頭を縦に振ってうなずく次男。
電話が切られたのを確認すると安心したのか、そのままテーブルに戻り、黙々と晩ご飯を食べ始めました。
「鬼から電話アプリって、やっぱり使えるね!」と、したり顔の夫。こんなに簡単に泣き止ませることができるなんて…。
アナログだけど、リアルな電話は効果が絶大。
「赤鬼さんに電話しようかな…?」と、試しに私も言ってみたところ、次男は途端によい子になったのです。
「鬼から電話」アプリは便利ですが、子どもが怖がっている様子を見ると、使うのは躊躇してしまうのが母心。アプリは最終手段にとっておいて、なるべくこのアプリを使わなくてもすむようなしつけを心掛けていきたいです。
(ファンファン福岡一般ライター)