子育ての話ができるママ友の存在はありがたいですよね。しかし、距離が近くなりすぎたせいか、ママ友の図々しさにイライライライラすることがありました! 結婚して地元を離れてから初めてできた近所のママ友に、イライラしたエピソードをお話します。
初めてできた近所のママ友
わが家は賃貸暮らしです。小さな庭が付いていてるので、周りにも子育て世帯が多く住んでいます。庭には柵1枚の仕切りがあり、柵の隙間から駐車場に出ると、隣の家の庭に入ることができる造りです。
息子が生後半年を過ぎたころ、隣の家のママ友Aさんと仲良くなりました。Aさんと私は年齢が同じくらいでした。笑顔がすてきで、
「○○くん、髪切った?」などと、息子の変化にもよく気づいてくれて、話しやすい印象でした。ある日、
「今度お茶しに来ませんか?」と誘われたことがきっかけで、距離が近づきました。
それからは、お互いの家で遊んだり一緒に児童館に出かけたりして子どもたちも楽しそうでした。
当時私は初めての育児に奮闘する毎日。地元を離れて、夫の実家の近くに引っ越してきたので、日中は子どもと2人きり。気軽に会える友人がおらず、孤独を感じていました。そんな中で子育ての話ができるママ友ができたことが、とても嬉しかったです。
だんだん図々しさが目立ってきて…
お互いの子どもが保育園と幼稚園に入園したころ、仕事に復帰しました。帰宅後に、洗濯や夕飯準備と時間に追われる毎日。とくに、息子がぐずりだすと、家事が進まずに大変でした。息子の気分を変えるために、家事を中断し、庭で遊ぶこともありました。
ある日の夕方、
「子どもが遊びたいって。いいー?」庭に出ていた私と息子のところに、Aさんが遊びに来ました。「夕飯の準備をしたいけれど…」と思いつつも、息子も遊びたそうなので、少しだけならいいか。と遊ぶことにしたのです。
しゃぼん玉で遊び10分ほどすると、Aさんは
「ちょっと待ってて!」と言い、子どもを置いて家の中に入っていきました。トイレかな? と思い待っていたのですがなかなか戻りません…。30分ほどして、
「夕飯の準備が終わったよ。ありがとう!」そう言って迎えに来たAさん。「え、夕飯の準備をしてたの!?」と驚きました。
夕方は忙しい時間帯です。せめて一言、
「夕飯の準備をするから子どもを預かってて」そう言ってくれればいいのに。とモヤモヤしました。
それからというもの、子どもをわが家に預けては、夕飯の準備が終わると迎えに来ることが増えてきて…。
「私も夕飯の準備をまだしてないんだ」と伝えたり、夕方は庭に出るのを控えたりしたものの、庭を通して子どもだけがわが家に来るようになったのです。
毎回
「ありがとう、助かるよ~」と、夕飯の準備を終えてから迎えに来るのですが、「頼まれてないんですけど!?」と、だんだんモヤモヤがイライラに変わっていきました。
「子どもだけでこさせて、危ないし非常識じゃない?」夫に愚痴ると、いつもの優しい口調で
「嫌なら断ればいいよ。ママが笑顔になれないママ友って必要?」と言われハッとしました…。もっと早くに、「夕方は私も忙しい!」と言うこともできたはずなのに。言えなかったのは、ママ友とギクシャクしたくないと思っていたからだと気がつきました。
もうイライラしたくない!
夫と話をし、イライラしたくないと思った私は、Aさんに話をしようと決めました。ある日、庭で遊んでいる私のもとに
「遊べるー?」と子どもを連れて来たAさんに、
「夕方に子どもを預かることはできない」と伝えたのです。なんと言われるか、内心ドキドキしていましたが、
「そっか! ごめんね」という、明るい返答に拍子抜けしました。
今では、夕方に子どもを預けに来ることはありませんが、会えば世間話をする関係です。良い距離感を保てているので、イライラすることもなくなりました。子育てについて語れるママ友は、ありがたい存在です。しかし、距離感を間違えてはいけないと学んだ出来事でした。
(ファンファン福岡公式ライター/pitamaru)